思想の夕べ2026|トリスタン・ガルシアと考える現代における〈私たち〉
「思想の夕べ2026」の一環として、アンスティチュ・フランセは、哲学者・作家トリスタン・ガルシアを招聘し、「道をひらく」をテーマに、日本各地を巡る講演・対話シリーズを開催します。
今回の来日を機に、トリスタン・ガルシアは東京から仙台まで、日本各地で一連の対話に参加します。研究者、翻訳者、アーティスト、そして来場者との交流を通して、その思想の多層的な広がり―形而上学から共同体の問題、さらには文学や現代の想像力に至るまで―を探ります。
これらの出会いは、個人・世代・コミュニティのあいだにどのような関係が築かれうるのか、そして今日において「私たち」という言葉がどのように立ち現れるのかを問いかけます。
TOKYO/ 4月17日 – 立教大学
ひとつの思考をひらく
トリスタン・ガルシアとは誰か。
高等師範学校で学び、哲学と文学のあいだを往還しながら、その思考は思弁的実在論から〈私たち〉の問題、人間と動物の関係、さらには現代文化の諸相へと広がっています。
本研究会では、まず本人によるレクチャーを出発点に、日本の研究者たちとの対話が展開されます。その思考の全体像に触れながら、現代フランス哲学の現在地を探る機会となるでしょう。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| 立教大学池袋キャンパス12号館2階会議室 | 18:30 – 20:30 | フランス語(通訳なし、自動翻訳をスクリーンに投影予定) | 詳細はこちら |
TOKYO/ 4月18日 – ジュンク堂書店池袋本店
私たちとは何か?
「私たち」とは誰を指すのでしょうか。
誰がその名のもとに語り、誰がそこから排除されるのでしょうか。
哲学者・作家の千葉雅也と、フランスの哲学者・小説家トリスタン・ガルシアが、こうした問いをめぐって日仏哲学対談を行います。対話の出発点となるのは、ガルシアの著書『私たちとは何か―一人称複数の哲学』(法政大学出版局、2025年)。本書は、2016年にフランスで刊行された『Nous』の日本語版です。
「私たち」という一人称複数をめぐる哲学的考察を手がかりに、二人は現代社会における集合や共同体のあり方、そして今日どのように「私たち」が形づくられるのかを探ります。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| ジュンク堂書店池袋本店9階イベントスペース | 11:00 – 12:30 | フランス語・日本語(逐次通訳あり) | 詳細・ご予約 |
TOKYO/ 4月18日 – 東京日仏学院
特別企画:文化と地域をめぐる対話の夕べ
同日午後(15:00–20:00)、東京日仏学院では、地域の再生をめぐる対話の場がひらかれます。アーティスト、研究者、文化の担い手たちが集い、議論・上映・パフォーマンスを通じて、多様な実践と感性を交差させます。
対談 – コミュニティを変えるソフトパワー
トリスタン・ガルシアは第2部の対談に参加し、文化的実践がいかに地域や社会的関係を形づくるのかを考察します。
思考と語りを往復しながら、日常のなかで編まれる関係や想像力、そして共通の世界の輪郭が静かに立ち上がっていきます。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| エスパス・イマージュ | 17:00 – 18:30 | フランス語・日本語(逐次通訳あり) | 詳細・ご予約 |
TOYAMA/ 4月22日 – 富山大学
ノスタルジックな〈私たち〉、来るべき〈私たち〉
「戦争」という言葉が日増しに身近なものとなる状況下でそれでも「私たち」について考えていくことはどのように可能なのでしょうか?
翻訳者・福島亮との対話を通して、ガルシアは『〈私たち〉とは何か』の射程をたどりながら、現代の共同体のかたちを問い直します。言語や文脈の差異を越えて開かれる、思考の場となるでしょう。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| 富山大学人文学部大会議室 | 13:30 – 15:00 | フランス語・日本語(逐次通訳あり) | 申し込み不要 |
お問合せ:福島亮研究室 ryofkshm@hmt.u-toyama.ac.jp
KANAZAWA/ 4月22日 – 石川県立図書館
トリスタン・ガルシア氏語る
金沢では、トリスタン・ガルシアが朗読を行い、その後、翻訳者であり研究者の福島亮氏との対話に臨みます。哲学と小説のあいだを往還するその作品世界の核心に触れながら、現代フランス語圏文学への関心をひらく機会となるでしょう。
本イベントは一般公開され、質疑応答およびサイン会も予定されています。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| だんだん広場 | 18:30 – 20:00 | フランス語・日本語(逐次通訳あり) | 詳細・ご予約 |
OI-CHO/ 4月23日 – 若州一滴文庫
音楽のなかの〈私たち〉:フランスの哲学とポップ
人生の時間のなかで、私たちはどのように「私たち」を語りうるのか。変化し続ける個人と、世代の隔たりのあいだで。
トリスタン・ガルシアは、理論とフィクションを交えながら、「年齢の政治と詩学」をめぐる思索をひらきます。学生による発表に加え、フランスのポップ・アーティスト、ラ・フェリーヌによる音楽パフォーマンスが、思考に新たな響きを与えます。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| 若州一滴文庫 くるま椅子劇場 | 19:00 – 20:30 | フランス語・日本語(逐次通訳あり) | 詳細・ご予約 |
SENDAI/ 4月25日 – せんだいメディアテーク
トリスタン・ガルシアとの「てつがくカフェ」
仙台では、本イベントはメディアテークが毎月開催する「てつがくカフェ」の一環として行われます。哲学を日常の経験や身近な問いに結びつけながら、誰もが参加できるかたちで思考をひらくことを目的としたプログラムです。トリスタン・ガルシアも、この対話の場に参加します。
当日はサイン会も予定されており、著書は1階のKANEIRI Museum Shop 6にて販売されます。
| 会場 | 日程 | 言語 | |
|---|---|---|---|
| 3階 市民図書館 | 18:30 – 20:00 | フランス語・日本語(逐次通訳あり) | 詳細・ご予約 |
哲学者・作家
トリスタン・ガルシア
1981年フランス生まれ。高等師範学校およびソルボンヌ大学で哲学を学び、ピカルディ大学で博士号を取得。現在、パリ国立高等美術学校教授。小説『La Meilleure Part des hommes』 (Éditions Gallimard, 2008)でフロール賞受賞、小説『Mémoires de la jungle』 (Éditions Gallimard, 2010)でポンティヴィ歴史小説ビエンナーレ賞受賞。日本語訳に『激しい生─近代の強迫観念』(栗脇永翔訳、人文書院、2021年)、『7』(高橋啓訳、河出書房新社、2025年)、『〈私たち〉とは何か 一人称複数の哲学』(関大聡・伊藤琢麻・福島亮訳、法政大学出版局、2025年)がある。