第12回「哲学の夕べ」アナキズム―権力の形態を再考する
第12回「哲学の夕べ」
アナキズム―権力の形態を再考する
5月30日のプログラム|展覧会 |上映プログラム
アートとの刺激的な対話をとおして哲学にアプローチする「哲学の夕べ」。第12回目となる今年のテーマは「アナキズム―権力の形態を再考する」。講演会、展覧会、上映会、パフォーマンスなどの多彩なプログラムをとおして、日仏の思想家やアーティストと共に「権力」「所有」「フェミニズム」「資本主義」「相互扶助」といった切り口から、今日の文脈におけるアナキズムの思想を再考します。
社会、環境、経済の多面的な危機に直面している今日、アナキズムへの関心が再び高まっています。無秩序や暴力と結びつけられた誤ったイメージとは一線を画し、個人やコミュニティの自律性を基盤とし、自由、公平性、相互扶助を追求するものとして、アナキズムを理解することができるでしょう。
第12回「哲学の夕べ」では、哲学、芸術、そして現代における実践をとりあげながら、この思想の持つ豊かな可能性を探求します。初期のアナキスト思想家から、今日の社会参加の形態(エコロジー、フェミニズム、アクティビズム、あるいは新たな連帯の形)にいたるまで、アナキズムが今、私たちに何を教えてくれるのかを問い直していきます。日本でも他の地域と同様に、様々な危機や気づきをきっかけに、こうした考え方が、新たな生き方や組織のあり方として具体的なかたちで反映されています。
今年の「哲学の夕べ」の中心には、アートが重要な位置を占めています。それは単なる装飾的なものではなく、実験の場としてのアートです。新しい協働の方法を模索し、権力的関係に抵抗し、より公正な生き方を想像する場です。展示では、社会構造や所有、労働、権威との関係を問い直し、非階層的な組織を構想するための道を切り拓くアーティストたちに焦点を当てます。
5月30日(土)には、講演会、対談、上映会、パフォーマンスが一日をとおして行われ、さらに展覧会や上映シリーズも1か月間にわたり開催されます。アナキズムを分かりやすく、生き生きとした多角的な視点からとらえ、この世界で私たちが共生する方法を再考する機会となることを願っています。
第12回「哲学の夕べ」全プログラム
5月30日(土)のプログラム
- 13:00-15:00 伊多波宗周とカトリーヌ・マラブーによる講演と対談
- 15:15-15:45 川口隆夫パフォーマンス
- 16:15-17:30 エミリー・ノテリスと清水知子による講演と対談
- 17:45-18:45 担当キュレーターによる展覧会の紹介
- 19:00-20:00 森元斎によるトーク
- 20:15-22:00 上映会『神なし、主人もなし:アナキズムの歴史』
***** - 11:00-22:00 展覧会「アナキズム:友よ、樫の木の下は心地よい」
- 13:00-19:00 superString「資本主義大破壊商店」
- 17:00頃から 屋台「呑んべえ号」
展覧会
「アナキズム:友よ、樫の木の下は心地よい」
会期:2026年5月16日(土)~6月21日(日)
会場:東京日仏学院
共催:ゲバルト団体
参加アーティスト:川口哩央、小宮りさ麻吏奈、「絶え間ない混沌」プロジェクト、田中永峰良佑+ARCHIVE、アリー・ツボタ、superString
キュレーション: アレクサンドル・タルバ、藤本裕美子
- 展覧会 関連イベント
5月16日(土)15時:オープニングレセプション、川口哩央によるパフォーマンス
5月17日(日)15時:川口哩央によるパフォーマンス
5月30日(土)13時~19時:資本主義大破壊商店
6月6日(土) 参加作家の作品上映
上映プログラム
会場:エスパス・イマージュ
5月30日(土)
- 20:15-22:00|『神なし、主人もなし:アナキズムの歴史』より、第一部と第二部(104min、日本語字幕付)
※19時からの森元斎のトークと共通券
5月31日(日)
- 15:00-17:00|「神なし、主人もなし:アナキズムの歴史」より、第一部と第二部(104min、日本語字幕付)
6月5日(金)
- 19:00-21:00|『神なし、主人もなし:アナキズムの歴史』より、第一部と第二部(104min、日本語字幕付)
6月6日(土)
- 14:00-15:30|川口哩央『アーマーガサキングα影と光 破壊と再生』/小宮りさ麻吏奈、鈴木千尋『繁殖する庭』 ※プレトークあり
- 16:00-17:15|田中永峰良佑『魂の濁り』 ※プレトークあり
※『山谷(やま)ーやられたらやりかえせ』の上映は諸般の事情により延期になりました。
主催:東京日仏学院
助成:笹川日仏財団
