九州の「フランス読書の秋2025」

Photo : © Manuel Lagos Cid – Le Lombard
新たな文学の水平線へ、帆を上げろ
Cap sur de nouveaux horizons littéraires
フランス文学の祭典「フランス文学の秋」
アリックス・ガランはまだ若手の作家ですが、そのグラフィックノベルにはすでに深い成熟が感じられます。ベルギー出身の彼女は5歳の頃から描き続け、物語を紡ぐことを何より愛してきました。リエージュの聖ルカ芸術高等学校で学んだのち、2017年にケ・デ・ビュル祭の「若き才能」賞を受賞し、初めての出版の機会を得ます。この受賞は、彼女の芸術家としての道を確かなものにしました。
彼女は作品で、病やセクシュアリティといった自身にとって本質的で重要なテーマに取り組んでいます。特に、アルツハイマーを患う祖母との関係を題材にしたグラフィックノベル『Ne m’oublie pas』(ル・ロンバール社刊)は、2021年にヴィクトル・ロッセルBD賞を受賞。2023年には日本語に翻訳され、太郎次郎者エディタスから刊行されました。さらに2024年には、自らのセクシュアリティや膣痙という個人的で繊細なテーマを扱った新作『Impénétrable』を発表しています。
今回の2つの会場で、彼女独自の物語技法による世界の広げ方、また「正直な体験を語る」という行為に内在する意味や、個人の癒しのプロセスにおいて物語が果たす役割について語っていただきます。
10月16日(木)15 :30~17 :10
アリックス・ガランを迎えて
※日・仏逐次通訳付き
日時:2024年10月25日(金)15 :00~16 :40
会場:西南学院大学 西南コミュニティセンター
費用:無料・要予約
定員:200名(対面参加のみ)
対象:どなたでもお申し込みいただけます。
お申込み:九州日仏学館のオンラインブティックまたは受付にてお申込みください。(お申込み締切:10/16木曜日15 :00まで)
主催:九州日仏学館
共催:西南学院大学外国語学部
10月18日(土)15:00-16:30
アリックス・ガラン ワークショップ
近日情報を更新予定です
※日・仏逐次通訳付き
日時:11月18日(土)15:00~16:30
会場:北九州市漫画ミュージアム 5F 企画展示室
北九州市小倉北区浅野2-14-5あるあるCity 5階
参加費:無料*ただし常設展入館料として一般480円、中高生240円、小学生120円が必要です)