「フランス読書の秋2024」は、閉幕を迎えました。
2024年10月12日から11月31日まで、日本におけるフランス文化機関ネットワークは毎年恒例の「フランス読書の秋」を開催し、文学の祭典を祝いました。
日本におけるフランス書籍に関する重要なイベントの一つである「フランス読書の秋」は、2008年以来、フランス作家やイラストレーターを招待し、多種多様なイベントプログラムを通して、フランスとフランス語圏の文学の促進に尽力しています。
2024年は、招聘作家として、ジョエル・ジョリヴェ(絵本・児童書イラストレーター)、ドミニク・バルベリス(文学)、ダヴィ・ムーリエ(バンド・デシネ)、ルノー・ルメール(漫画)、ジャン=クリストフ・グランジェ(推理小説)、アニエス・ジアール(人文科学)、トリスタン・ルドゥー(文学)、フレデリック・アントワン(バンド・デシネ)、クリストフ・モーリ(児童書)、ローラ・キャペール(アート)をお迎えました。
また、札幌、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、北九州、福岡、全国の9都市にて30イベント以上を開催、ご家族、フランス語学習者、大学生、書籍業界のプロなど、900名以上にご参加いただき、サイン会や作家と一緒に創作するワークショップ、文学対談、出版社書籍販売ブース、ライブドローイングイベント等の文学イベントを体験いただきました。
写真で見るプログラム
強化されたプロ向けのプログラムと「フランス風のブックフェア」の新しいコンセプト
第17回を迎えた「フランス読書の秋」は、日仏の書籍関係者の連携強化、日本におけるフランス書籍業界の結束、著作権の交換と日本マーケットにおけるフランス作品の普及、という三つの目標を再確認しました。
一般財団法人出版文化産業振興財団の共催のもと、そしてアンスティチュ・フランセのフランス書籍振興活動の一貫により、書店、司書、編集者、出版関係者、翻訳者等の書籍業界のプロを対象としたプログラムが開催されました。
東京日仏学院においては、新しくオープンした共同書店「Passage Rive Gauche」にて招聘作家による初のサイン会が行われました。また、今年度新しい形のイベントとしてプロフェッショナルな方々の集い「フランス風のブックフェア」を開催しました。
教育業界との関係
2024年「フランス読書の秋」は、教育界との結びつきも強化しました。ゲスト・イラストレーターのジョエル・ジョリヴェは、京都精華大学の芸術学部 版画専攻の学生と、東京の武蔵野美術大学のグラフィックアーツ・イラストレーション専攻の学生を招き、美術学校でふたつのイベントを開催しました。このイベントでは、日本語訳された「じかんをまもれなかったクマのはなし」と「にげろがいこつ ! 」をはじめ、様々な作品を、未来のイラストレーターである学生の皆様に詳しく紹介、イラストレーションと絵本についての意見を交換しながら、フランス現代の絵本に触れていただくことができました。
また、東京国際フランス学園でも、脚本家、バンド・デシネ作家、youtuberであるダヴィ・ムーリエを迎え、高校生1年生の授業で脚本つくりのワークショップを行いました。
パートナー
今年度ご協力をいただいた全国のパートナーの皆様に、心よりご感謝申し上げます。
アーティストカフェ福岡、北九州市漫画ミュージアム、紀伊国屋書店、公益財団法人京都国際交流協会、甲南女子大学、京都外国語大学、京都国際マンガミュージアム、京都精華大学、京都大学、 西南学院大学、書肆喫茶mori、東京国際フランス学園、東京創元社、名古屋外国語大学、「Passage Rive Gauche 」書店、武蔵野美術大学。