展示:「精神と伝統の舟 〜 マルティニークのヨール、その優雅」
この展示は、ユネスコ無形文化遺産に登録されたマルティニークの伝統船「ヨール」を通して、マルティニークと日本の対話を生み出すものです。祖先から受け継がれる技、身体の動き、そして海の記憶をたどりながら、自然への敬意、美しい所作、伝承を重んじる二つの島文化の驚くべき近さを浮かび上がらせます。
マルティニークのヨールは単なる船ではなく、何世紀にもわたる技と知恵によって形づくられた「生きた芸術作品」です。軽く、速く、設計図なしで建造されるこの船は、人と風と海との親密な関係を象徴しています。2020年にはユネスコの無形文化遺産に正式登録され、島の創造性と伝統、そして共同体のアイデンティティを体現する存在となりました。京都での本展示では、奄美大島のアイノコ舟をはじめ、日本の海洋文化との橋渡しが試みられます。木と潮流から生まれた二つの船は、「自然と調和し、技を受け継ぎ、心を未来へつなぐ」という共通の精神を宿しています。物語や模型を通して、ヨールの優雅さ、集団としての力、そして世界に通じる普遍性を感じていただけます。
オープニング展覧会 12月2日(火)17:00〜20:00
日程
2025年12月2日(火)〜12月14日(日)
※最終日12月14日(日)は14:00〜17:00開館
時間
11時〜17時
※休館日:日曜・月曜・祝日
会場
関西日仏学館(京都)3階サロン
料金
無料
【主催・協力】
本展示は、マルティニーク・ヨール世界遺産協会(LYMPH)と一般社団法人 J imagine の協働により企画されました。
参加メンバー:
エドゥアール・ティノグス(LYMPH 会長)
山分 志穂(Japan Outre-Mer 代表・J imagine 理事)
フランソワ・レジナ(Japan Outre-Mer 会長・J imagine 理事)
カトリーヌ・ラヴニール(大学教授)
オディール・エティエンヌ(職業教育部門アシスタント)
ジョエル・ナリ(ウェブマスター)
▼ 関連講演会情報はこちら
講演会:「マルティニークのヨールの優雅さ ― 生きた遺産への日本からの視点」
講演会:「マルティニークのヨールの優雅さ ― 生きた遺産への日本からの視点」