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【5月31日のプログラム】第11回「哲学の夕べ」― Agir pour le vivant 生きものとともに 

【5月31日のプログラム】第11回「哲学の夕べ」― Agir pour le vivant 生きものとともに 

日程

2025年5月30日(金)~6月1日(日)
展覧会は5月23日(金)~6月15日(日)

ご予約

PEATIX ※5月13日(火)12時より発売開始
5/30のプログラム
5/31のプログラム
6/1のプログラム
料理パフォーマンスの予約はこちらから

お問合せ

03-5206-2500(東京日仏学院)

5月31日(土)のプログラム

 

*****

10時〜11時30分:映画上映「千鹿頭 CHIKATO」 監督:大小島真木+辻陽介

会場:エスパス・イマージュ
※上映後にアーティストによるアフタートークあり(司会:四方幸子)
料金:1,000円 予約(PEATIX)

千鹿頭 CHIKATO
(2023年/日本/40分/カラー/デジタル
※日本語を解さない方もご覧いただけます


長野県諏訪地方での滞在調査を経て、同地の神話、信仰、民俗などから得たインスピレーションをもとに、性愛、捕食、屠殺、葬送といった生命の普遍的営為がもつ両義性を創作神話とした映像作品。タイトルは、狩猟神ともされる古代諏訪の「千⿅頭神」に由来するが、本作では、その地にかつていた神々や人々、あるいは森の総称としている。森の中で複数の物語が、相互に比喩的な関係を織りなしていく。

協力:対話と創造の森

© Jun Yamanobe

アーティスト

大小島真木

東京を拠点に活動する、大小島真木、辻陽介の二人によるアートユニット。 「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行う。

 

大小島真木:1987年東京都生まれ。現代美術家。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで滞在制作。2014年にVOCA奨励賞を受賞。2017年にはアニエスベーが支援するTara Ocean 財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加。近年は美術館、ギャラリーなどにおける展示の他、舞台美術なども手掛ける。主な出版物として「鯨の目(museum shop T)」など。

 

辻陽介:1983年東京都生まれ。編集者、文筆家として雑誌『STUDIO VOICE』の他、様々なメディアに関わる。文化の土壌を耕すウェブメディア《DOZiNE》を主宰。2020年頃より大小島真木の美術作品制作に関わるようになり、2023年以降は正式にアートユニットとして活動している。

©Aki Kawakami

*****

10時〜12時30分:子どものためのワークショップ「環境を演奏する」 監修・ファシリテーター:大村高広


会場:東京日仏学院 敷地内 

対象 6歳〜12歳 定員12名 使用言語:日本語
料金:1,000円 予約(PEATIX)

新旧の建物を取り囲む環境の中を立体的な散歩道(プロムナード)が結ぶ敷地をめぐり、自分が見つけたポイントで音を出し、即興のアンサンブルを楽しみます。それぞれが「楽器」となり、ランドスケープの豊かさを遊びながら体感する試みです。

監修・ファシリテーター

大村高広

1991年生まれ。博士(工学)。2023年より茨城大学応用理工学野都市システム工学領域助教。建築設計、研究、批評・執筆活動、芸術作品の制作を通して、都市化以降の─郊外あるいは後背地での─生の持続を支え励ます共同の可能性とそこでの建築の新たな必然性の位置を検討している。主な仕事に「新宿ホワイトハウスの庭」(改修、2021)、「記録の庭」(2022-)、「上大岡の衝立」(改修、2022)等。「倉賀野駅前の別棟」(齋藤直紀と共同) でSDレビュー2019入選・奨励賞。2025年第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示「IN-BETWEEN(中立点)—生成AIと未来」に出展。

*****

12時〜14時:料理パフォーマンス~ランチ・ビュッフェ「つつんで、はさんで、むすんで」
アーティスト:ソウダルア、太田旭

会場:中庭テラス
料金:2,500円 予約(PEATIX)
※申込期限5/28(水)11:00

 

日本の季節の素材、そしてフランスをはじめとしたさまざまな国の料理を、和紙の上にソースとともに並べ「描き出す」ことで食卓が作られていきます。お米やパンでつつんで、はさんで、むすんで召し上がっていただきます。「水」、そして水により育まれる「土」、そこから生まれる素材。国境や文化を越えてつながるオリジナルの精進料理をお楽しみください。

協力:増田園

 

13時〜13時30分 ランチ・カンファレンス
登壇:占部まり、ソウダルア、太田旭 

「社会的共通資本」を提唱した経済学者 宇沢弘文の意思を引き継ぐ占部まりを迎え、中庭でトークを開催します。(トークはどなたでも無料で参加可能です。使用言語:日本語)

国際栄養士

太田旭

一般社団法人オルスタ代表理事、国際栄養士。日本を拠点にアフリカ・アジア・中南米で活動。文化や価値観、地域性を考慮した 「豊かさ」の探求や共創を行うほか、教育機関や臨床機関との共同研究 政府や国連機関との社会実装、政策提言を行う。2019年(一社)オルスタを設立し代表理事に、2020年太陽グループ(株)社長室のサステイナブル関連事業を担当、2022年ヘルスケア領域における若手支援プログラムVisionHackerAssociation総括、2023年公益財団法人葉田財団理事、子どもの未来助成事業選考委員に就任。2024年に『異文化に身を置くすべての人へ ~国際栄養士のノート~』を出版。

料理人

ソウダルア

出張料理人、現代美食家。全国でその土地の素材のみを扱い、風土と歴史が交差する料理を和紙の上に表現する。また芸術祭でのレストランプロデュース、食による地方創生、フードエッセイの連載、 映画出演など活動は多岐にわたる。大地の芸術祭 (2015)、瀬戸内国際芸術祭(2016)、映画『もったいないキッチン』出演(2020)、東京・麻布にて7ヵ月の食とアートの実験場 Seven主宰( 2021)、 2023年に墨田区京島でアートセンター トリップ立ち上げ、 ウクライナでのドキュメンタリー映画製作、2024年東京ビエンナーレ出演、すみだ向島EXPOのコンセプターに就任、映像作品『香川県 父母ケ浜 2018〈春、海、夕日〉』(2023)など。

登壇者(13時からのトーク)

占部まり

宇沢国際学館代表取締役・内科医。シカゴで宇沢弘文の長女として生まれる。1990年東京慈恵会医科大学卒業。1992-94年メイヨークリニックのポストドクトラルリサーチフェロー。地域医療のかたわら宇沢弘文の理論を伝える活動をしている。2015年3月国連大学で国際追悼シンポジウム、2019年日経SDGsフォーラム共催『社会的共通資本と森林』『社会的共通資本と医療』を開催。2022年京都大学 人と社会の未来研究院に設立された社会的共通資本と未来寄付研究部門の企画運営も行う。安寧社会共創イニシアチブ理事、日本医師会国際保健検討委員、JMA-WMA Junior Doctors Network アドバイザー。

*****

12時30分〜13時30分:アーティストトーク 
登壇:ノエル・ピカペール、森純平 司会:大村高広

会場:エスパス・イマージュ
(同時通訳付)
無料 要予約(PEATIX)

有楽町アートアーバニズムYAUとヴィラ九条山とのパートナーシッププログラムとして、ヴィラ九条山レジデントのノエル・ピカペールが、大手町・丸の内・有楽町のエリアにパビリオンを設計しました。本プロジェクトを紹介するトークを開催します。

 

協力:ヴィラ九条山、ベタンクールシュエーラー財団、有楽町アートアーバニズムYAU、東京藝術大学

© Noël Picaper

登壇者

ノエル・ピカペール

ノエル・ピカペールは2016年にストラスブール国立高等建築学院を卒業した建築家。スイス、日本とフランスで経験を積んだ後、2019年に建築事務所《Onomiau》を設立。公共空間に設置される東屋、民間プロジェクトの設計監理、都市・景観設計、展覧会、教育、フィクションなど、様々な分野の間を行き来している。

© Onomiau

登壇者

森純平

1985年マレーシア生まれ。東京藝術大学建築科大学院修了。在学時より建築から時間を考え続け、舞台美術、展示、まちづくり等、状況を生み出す現場に身を置きつづける。2013年より千葉県松戸を拠点にアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」を設立。今まで600組以上のアーティストが街に滞在している。主な活動にMADLABO(-2011)、遠野オフキャンパス、遠野南部曲がり屋千葉家改修中 (2015-)、ラーニングをテーマとした「八戸市新美術館設計案(共同設計:西澤徹夫、浅子佳英)」(2017-)、東京藝術大学芸術未来研究場特任准教授(2024-)。たいけん美じゅつ場VIVA(2019-)、有楽町アートアーバニズムYAU(2021-)等。株式会社インテロバング(2019)。

司会

大村高広

1991年生まれ。博士(工学)。2023年より茨城大学応用理工学野都市システム工学領域助教。建築設計、研究、批評・執筆活動、芸術作品の制作を通して、都市化以降の─郊外あるいは後背地での─生の持続を支え励ます共同の可能性とそこでの建築の新たな必然性の位置を検討している。主な仕事に「新宿ホワイトハウスの庭」(改修、2021)、「記録の庭」(2022-)、「上大岡の衝立」(改修、2022)等。「倉賀野駅前の別棟」(齋藤直紀と共同) でSDレビュー2019入選・奨励賞。2025年第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示「IN-BETWEEN(中立点)—生成AIと未来」に出展。

*****

14時〜15時30分:鼎談「自然の中の私たち、私たちの中の自然」
登壇:シャルレーヌ・デコロンジュ、唐澤太輔 進行:結城正美

会場:エスパス・イマージュ
(同時通訳付)
料金:500円 予約(PEATIX)

近代以降の世界規模の開発そして自然の搾取は、深刻な環境汚染と気候変動を引き起こしたばかりでなく、その影響は私たちの心身にまで及んでいると言えるでしょう。私たち人間は自然の一部でありながら、自然を対象化できる唯一の存在です。このセッションでは、私たちが自然とともに生きることの大切さを確認し、人間以外の存在や自然環境とのつながりを取り戻すと同時に、自分自身の内なる自然と向き合っていく可能性を話し合います。

 

Exposition “Akibi-jū-nen” pour les 10 ans de l’Akita University of Art, 2023 – Research Club for Slime Mold

登壇者(オンライン)

シャルレーヌ・デコロンジュ

ハイドロロジスト(水文学)。フランス・アレス国立高等鉱業学校に学ぶ。地方自治体の水資源共有、戦略的管理、水ガバナンスに関する研究を主導。現在はコンサルタントとして、企業や地域関係者と協働し、2022年には「Pour une Hydrologie Régénérative(再生可能な水文学のために、の意)」協会を共同設立。講演や執筆にも力を注いでいる。

登壇者

唐澤太輔

1978年兵庫県神戸市生まれ。哲学、文化人類学。2002年慶応義塾大学文学部卒業。2012年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了(博士〔学術〕)。第1回南方熊楠研究奨励事業助成研究者。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学社会科学総合学術院助手、助教などを経て、現在秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻ならびに大学院複合芸術研究科准教授。知の巨人・南方熊楠(1867-1941)に関する著作を多数執筆。近年は、南方が研究していた粘菌(真正粘菌・変形菌)を調査し論文等を発表、また粘菌をモチーフとしたアート作品の制作にもチャレンジしている。

進行

結城正美

専門はアメリカ文学、エコクリティシズム(環境文学研究)。ネヴァダ大学リノ校大学院に設置された世界初の「文学と環境」プログラムで学び、2000年にPh.D.取得。金沢大学教員を経て、2020年より青山学院大学文学部英米文学科教授。青学でのAGU環境人文学フォーラムの主宰等、環境人文学の発展に注力している。主な著書に『文学は地球を想像する—エコクリティシズムの挑戦』(2023)、訳書にD. エイブラム著『感応の呪文――〈人間以上の世界〉における知覚と言語』(2017)など。

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16時30分〜18時:鼎談「精神としてのエネルギー」
登壇:太田光海、ジャン=ルイ・トルナトール 進行:石倉敏明

会場:エスパス・イマージュ
(同時通訳付)
料金:500円 予約(PEATIX)

世界の分断と収奪の加速化が進む現代の危機を目の前にして、私たちはいまどんな問いを共有し、新植民地主義の台頭による虚無の蔓延に対抗できるでしょうか。本セッションでは、万物を技術的なエネルギー資源として消費してきた人間中心的な視点とは距離を置き、瞑想、演劇、映像、現代芸術を含む「トランス(恍惚的超越・異世界翻訳・意識の越境の旅等々)」の身体論とともに多元化する「精神のエネルギー」を検討します。

Étude du bongoya de la ville de Nikaho, préfecture d’Akita

登壇者

太田光海

1989年東京都生まれ。映像作家、人類学者。神戸大学国際文化学部、パリ社会科学高等研究院(EHESS)人類学修士課程を経て、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得。アマゾン熱帯雨林のシュアール族の村に1年間滞在し撮影した初監督作品『カナルタ 螺旋状の夢』を2021年に全国公開。また映像、写真、サウンドを用いた作品により、個展「Wakan / Soul Is Film」(The 5th Floor)や「Alive in Dreams」(BnA Alter Museum)を開催。現在、新作映画『La Vie Cinématique 映画的人生』(2026年完成予定)、ノンフィクション『リキッド・アマゾニア』(2025年完成予定)の創作に取り組んでいる。

© Jun Yokoyama

登壇者(オンライン)

ジャン=ルイ・トルナトール

人類学者。ブルゴーニュ・ヨーロッパ大学名誉教授、学際的研究ラボ「社会ー感受性ーケア」のメンバー。人新世の現状において、遺産というカテゴリーの解体を行う。現在は、トランス状態や反資本主義、反植民地主義、非採掘主義の視点を通して知識の生態学に関心を持つ。

© lundimatin

進行

石倉敏明

1974年東京都生まれ、秋田県在住。人類学者、秋田公立美術大学准教授。比較神話学や非人間種のイメージを巡る芸術人類学的研究を行う。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示「Cosmo-Eggs 宇宙の卵」など、アーティストとの作品協働制作にも参加。共著に『野生めぐり 列島神話の源流に触れる12の旅』(2015)、『Lexicon 現代人類学』(2018)、『モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学』(2028)、『〈動物をえがく〉人類学 人はなぜ動物にひかれるのか』(2024)など。国際芸術祭あいち2025キュレトリアルアドバイザー。

*****

19時〜21時:
対談「生きものとともに」 登壇:フレデリック・アイ=トゥアティ、奥野克巳
ライブパフォーマンス「Présages 予兆」 朗読:大石将弘

会場:エスパス・イマージュ
(対談は同時通訳付、ライブパフォーマンスは日本語のみ)
料金:1,000円 予約(PEATIX)

ライブパフォーマンス「Présages 予兆」

作・テキスト:フレデリック・アイ=トゥアティ、エマヌエーレ・コッチャ、ダンカン・エヴヌー
映像:イシャム・ベラダ
サウンド:マヤ・ボケ、シモン・ギャレット

朗読:大石将弘 
テキスト翻訳:松葉類

2023年パリのブルス・ドゥ・コメルス新現代美術館で開催されたグループ展「Avant l’orage」で行われたライブパフォーマンス。このたび日本語バージョンを特別上演します。

「3つの物語をみなさんに語りながら、そしてわたしたち全員を水のなかの風景に沈殿させながら、語り部、弁士という失われた芸をふたたび蘇らせたいのです」。

Présages © Zone Critique, Hicham Berrada

登壇者

フレデリック・アイ=トゥアティ

演出家、科学史家。フランス国立科学研究センター(CNRS)研究員として、科学、芸術、政治の関係性に関心を持つ。著書に「Contes de la Lune」(2011)、「Terra Forma」(2019)、「Trilogie Terrestre」(2022)、「Théâtres du monde」(2024)等がある。ナンテール=アマンディエ劇場、ベルリン芸術祭、ニューヨークCrossing the Linesフェスティバル、ブリュッセル・カイテアター、マルセイユ国立劇場ラ・クリエ、ポンピドゥー・センター、オデオン劇場で作品を上演。シャイヨー国立劇場のレジデント・アーティスト、トゥール国立劇場のアソシエート・アーティスト。

登壇者

奥野克巳

人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。マレーシア・サラワク州(ボルネオ島)の狩猟民プナンのフィールドワーク。著作に『ひっくり返す人類学』、『はじめての人類学』、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』など。訳書(共訳書)に、ティム・インゴルドの『人類学とは何か』『応答し、つづけよ。』『世代とは何か』がある。

朗読

大石将弘

俳優。奈良県出身。ままごと、ナイロン100℃に所属。演劇作品への参加を中心に活動。近年の舞台出演作に、滋企画『ガラスの動物園』、ナイロン100℃『Don’t freak out』、新国立劇場『私の一ヶ月』、ピンク・リバティ『みわこまとめ』、木ノ下歌舞伎『義経千本桜―渡海屋・大物浦―』、ゆうめい『娘』、夏の日の本谷有希子『本当の旅』など。Eテレ『100分de名著「ねじまき鳥クロニクル」』や、久留米シティプラザ『ひらたい古典』、紛争地域から生まれた演劇『亡霊の地』など朗読での出演も多い。劇場の外で展開する演劇のプロジェクトにも携わりながら、学校や福祉施設での演劇ワークショップを継続的に行うなど活動は多岐にわたる。

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