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講演会

自然の恵が場に、景色がかたちに : フランスと日本のデニムづくりシンポジウム ─ アトリエ・テュフリー(仏)と京都研究所(日)の対話

自然の恵が場に、景色がかたちに : フランスと日本のデニムづくりシンポジウム ─ アトリエ・テュフリー(仏)と京都研究所(日)の対話

Atelier TUFFERY アトリエ・テュフリーは、1892年創業のフランス最古のデニムウェアメーカーです。伝統と革新を併せ持つ「無形文化財企業 Entreprise du Patrimoine Vivant 」 (EPV:伝統技術・希少な技能を国が評価する認定制度)として認められ、自社で育てられる麻・亜麻・羊毛といった原料を使いながら、地域に根ざした生産体制を取り戻してきました。人々と共に持続して発展するモデルとなっています。一方京都研究所は「伝統素材」と呼ぶ日本の天然由来の素材や伝統技術を中心に、日本の自然と技術の関わりを調べる研究機関です。その使命は、それらの素材を日常の暮らしの中で実用的に活かす方法を研究し、伝えることにあります。

 

この両者にとって、「地域での生産」とはどのような意味を持つのでしょうか?それぞれの取り組みから、私たちは伝統工芸や自然の景色、そして環境とどのようにつながりを育めるのでしょうか?

 

この対話の司会進行は、デザイナーで人類学者でもあるマリーヌ·ロワイエ(Marine Royer, ヴィラ九条山2025年度レジデント)が務めます。

    日時

    2025年10月15日(水)
    開場:18時00分 / 開始:18時30分

    会場

    関西日仏学館 (京都)、3F サロン

    料金

    参加無料 (要予約)

    言語

    フランス語、日本語

    テュフリー家4代目オーナー

    ジュリアン&ミリアム・テュフリー

    ふたりは経営学を学び、企業での経験を積んだ後、2016年に家業を継ぐ決意をしました。130年以上続く Atelier TUFFERY(アトリエ・テュフリー)の伝統的な手仕事を守りつつ、革新的で持続可能なものづくりを実践しています。製品をフランス国内で生産するだけでなく、羊毛や麻などの原材料の国内生産の復興にも取り組んでいます。人とのつながりを大切にし、職人の手からお客様の手へ、修理を重ねて長く愛され続ける製品をつくることが彼らの信念です

    代表取締役 | 株式会社 京都研究所

    中村 桃子

    二十年間以上、「食」を軸とした研究を続けた結果、日本の食文化を支える天然資源は古くから受け継ぐ様々な技術を通じて衣食住の「衣」や「住」にも活用され、暮らしの伝統素材となっていくことを知る。今では、「食」という観点のみならず、聞き込み調査や地域観察、道具や書物をもとに、伝統素材の持続可能性や機能美というレンズで、今の暮らしに織り込む在り方、その実用性を探求している。

    司会者

    Marine ROYER – マリーヌ·ロワイエ(ヴィラ九条山2025年度レジデント)

    サービスデザイナーのマリーヌ・ロワイエは、2006年に公立美術大学のÉcole Boulle-HESAMを卒業。「vives voies」という団体の共同設立者および共同責任者として、人間・社会科学、文化、連帯、デザインのつながりを探求するプロジェクトの発案・推進に尽力しています。2015年にフランス国立社会科学高等研究院(EHESS)で博士号を取得。2016年からは、ナント大学のデザイン研究ラボである「PROJEKT」のデザイナー兼研究員および局長補佐を務めています。「ケア」をコンセプトとして、実験的アクション・リサーチを行うロワイエ。デザイナーとしての介入よりも、既存するダイナミックさを尊重したメンテナンスや修理を優先すること、つまりデザインを継続的に「大切に扱う」ことの重要性に光を当てています。

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