対談『日仏建築遺産の再生を考える』
日程:
2024年8月2日(金)
時間:
18時~19時30分
会場:
横浜市開港記念会館
要予約
参加無料
建築遺産が消失、あるいは遺跡と化したり、災害により破壊された場合、再建するべきでしょうか。もしそうだとしたら、どのような理論や技術的手段で実行するべきなのか、その目的は何でしょうか。
日本の歴史ある神社仏閣や城跡から、パリのノートルダム大聖堂、中世の天守閣から産業革命の遺構まで、建築遺産の再生は今日、ヨーロッパでも日本でも大いに議論されているテーマです。科学、記憶、経済、都市計画などの問題を提起し、遺産という概念そのものを問いかけています。
東京大学の海野聡准教授、日仏会館・フランス国立日本研究所研究員のデルフィーヌ・ヴォムシャイド及び、みかん組の建築家マヌエル・タルディッツが、理論、実践と具体例を交え、遺産の再生についての研究や議論の現状について話します。
photo©Établissement public Rétablir Notre-Damede Paris
日仏会館・フランス国立日本研究所の研究員
デルフィーヌ・ヴォムシャイド
デルフィーヌ・ヴォムシャイド(Ph.D)はナンシー・フランス国立建築学校(建築修士課程)卒業(2009年)、パリ七大学の日本語・日本文化学科卒業(2012年)、高等研究実習院の博士課程卒業(2019年)。金沢城下町の都市と文化遺産の歴史に関する博士論文で、フローラ・ブランション博士論文賞を受賞。現在、東京の日仏会館・フランス国立日本研究所の研究員。
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授
海野聡
1983年, 千葉県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授,博士(工学)。専門は日本建築史・東アジア建築史・文化財保存。2009年, 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退.奈良文化財研究所を経て, 現職。著書に『古建築を復元する――過去と現在の架け橋』(2017年, 吉川弘文館), 『建物が語る日本の歴史』(2018年, 同), 『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(2022年, 集英社新書), 『森と木と建築の日本史』(2022年、岩波新書)、『日本建築史講義――木造建築がひもとく技術と社会』(2022年, 学芸出版社),『古建築を受け継ぐ メンテナンスから見る日本建築史』(2024年,岩波書店)など。
建築家・明治大学特任教授
マニュエル・タルディッツ
1959年パリ生まれ、東京大学大学院工学部修士課程取得、建築設計事務所みかんぐみ共同設立、明治大学特任教授。フランス芸術文化勲章(シュヴァリエ)受賞。著書に『東京断想』、 « Le charpentier et l’architecte » (大工と建築家)など他多数。建築設計事務所みかんぐみは、日本国内外で数多くの賞を受賞している。