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横浜フランス月間2025

横浜フランス月間2025

横浜フランス月間は2005年より続く、フランス文化と美食の祭典です!


第20回を迎える今年の横浜フランス月間では、『美食』と『海洋』をテーマに、展覧会、講演、映画、美食セミナーなど、多様なイベントが開催予定。ぜひ横浜にお越しください!

日程:

6月13日(金)~7月28日(月)

会場:

横浜市内各地

主催:

横浜日仏学院(045-201-1514)

共催:

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団

後援:

横浜市にぎわいスポーツ文化局

展覧会『海と科学の幽玄』

会期: 6月13日(金)~29日(日)10 :00~18 :00

共催・会場:象の鼻テラス

【参加無料・予約不要】

2025年6月、フランスのニースにて第3回国連海洋会議が開催され、各国が海洋をめぐる環境問題について話し合います。これを受け、港町・横浜でも、海の豊かな資源や生物多様性、環境を守るために何ができるかを、本展示やさまざまなイベントをとおして、発信していきます。

 

展示は、在日フランス大使館科学技術部が2022年より実施している科学者による写真コンクール『科学の幽玄』受賞作の中から、「海」をテーマにした作品を展示します。また、海洋生態系の科学的調査をおこない、「科学×アート×教育」の力で海洋保全の重要性を広く発信している一般社団法人タラオセアンジャパンによるイラストパネルを通して、海のプラスチック問題についてもご紹介します。

 

講演「海の未来のために~芸術、科学と外交から考える」

日時:6月13日(金)16 :00~17 :30
共催・会場:象の鼻テラス
言語:フランス語、日本語への逐次通訳付き
【参加無料・要予約】Peatixオンラインブティック

 

6月13日の横浜フランス月間の開幕を記念して、在日フランス大使館科学技術部と横浜日仏学院は、海洋分野に寄与する芸術 ・科学・外交のつながりに焦点を当てた講演会を開催します。

本講演会では、とりわけ海洋研究や海洋環境保護のためのイノベーションをめぐる日仏協力を通じて、海洋科学分野での日本におけるフランスの科学外交の課題について議論します。

また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標14に沿って、海洋の保全と持続可能な利用をテーマとした第3回国連海洋会議(UNOC3、2025年6月9日から13日までフランスのニースで開催)を振り返る予定です。

さらに、芸術と科学が交わる場として、会場に展示される写真作品の紹介と解説も行われる予定です。

在日フランス大使館科学技術参事官

ディディエ・マルティ=ドシュ

25年以上科学技術分野に携わり、中でも電気工学と電気通信の分野を中心に、教員・研究者として、また国の公共部門などで活躍。2006年から2013年に中国とカナダで科学技術アタッシェとしてフランス外務省に出向し、2021年2月から現職である、在日フランス大使館科学技術参事官を務めている。

在日フランス大使館科学技術担当官

アドリーヌ・ラソー

アドリーヌ・ラソーはモンペリエ大学を卒業し、HIV複製の初期段階に関する生物学と健康に関する論文を発表。パリ・エスト・クレテイユ大学、パリ・デカルト大学、パリ・シテ大学で15年間の研究管理経験を積み、高等教育・研究省のリサーチ・エンジニアとして勤務。2023年9月より科学アタッシェとしてフランス欧州外務省に出向し、在日フランス大使館科学技術部の医療・環境・生命科学部門を率いている。

フランス芸術散歩『ディジョンとブルゴーニュ地方の芸術遺産と美食』

日時: 6月14日(土)17 :30~19 :00

会場:横浜日仏学院

要予約:①会場 ②オンライン (Zoom) ③Peatix
参加費(1回):一般2500円/IF会員2000円
言語:フランス語。推奨レベルA2(初級)以上。

 

第13回目となる今期の芸術散歩は、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテを訪れます。ディジョンの街やブルゴーニュ大公宮殿、ボザール美術館を巡るほか、ディジョン国際ガストロノミー&ワインセンター、 ボーヌ、フォントネーのシトー会修道院、オータン、アルク・エ・セナンやサリーヌ・ロワイヤルなど、多彩な場所にも足を運びます。

講師:ロドルフ・ブルジョワ

牧はる子さんを迎えて『食いしん坊なマダム・コキーヌ』

日時: 6月16日(月)14 :30~16 :00

会場:横浜日仏学院
登壇:牧はるこ、牧みどり、石野香奈子
【参加無料・要予約】Peatixオンラインブティック

 

シュークリームで有名な「洋菓子のヒロタ」創業者の次女で、パリで和洋菓子店やお惣菜屋「おかめ」を開業した牧はる子氏。現在、フランスでは空前の日本食ブームが起こり、現地のフランス料理界でも日本人シェフが多く活躍していますが、牧氏が開業した当時は、日本人の食文化に興味を持つ人はほとんどいない時代でした。開拓者精神を持ち、さまざまな障害にもめげず、明るく乗り越えてきたパリ在住50年の著者 、牧氏が語るフランスにおける日本の食を通じて、元気をもらいましょう!イベント終了後、牧はる子氏著「シュークリームとひじき」の販売とサイン会を予定しています!

画像:シュークリームとひじき©ワック出版社

牧はる子

1934年に洋菓子のヒロタの家に次女として生まれる。1973年より50年間パリで生活をする。70年代に初めての和菓子・洋菓子のフランス・ヒロタを凱旋門近くにオープン。80年代には関西風の家庭的なお惣菜屋「おかめ」をテルヌ広場近くに開店。2022年、「シュークリームとひじき」出版。2023年に娘の住む日本・東京に帰国。 50年ぶりの日本での生活・社交を楽しみながら、フランス人を含むパリの日本俳句会「紫木蘭」の主宰を続ける。

コンサルタント

牧みどり

1964年に神戸で生まれ、9歳でパリへ(1973年フランス・ヒロタオープン)現地校で成長し、パリ・ソルボンヌ大学で日本語を勉強し、20代の時、東京にて就職する。以降、日仏間での仕事の経験を活かし、現在東京で日仏異文化のコミュニケーションコンサルタントとして活躍する。

石野香奈子

フランス語通訳・翻訳・通訳案内士。芸術学博士。東京で造形美術を、パリで作曲と音楽分析を専門に学ぶ。異なる芸術領域を横断しながら文化と芸術をつなぐ対話を実践する。一方、横浜の自宅で「料理のワークショップ」を10年間主宰、旅の日々の記憶をもとに多様な食のスタイルを提案。共訳書に『アートで魅せる旧約聖書物語』(2017年 千倉書房)。ALFI(仏検1級合格者の会)前共同代表、ALF、FAJ、Sciencescope会員。

協賛:株式会社洋菓子のヒロタ

ドキュメンタリー映画『ウミノヲヤ』&監督トーク

日時:6月18日(水)18 :30~20 :00
共催・会場:象の鼻テラス
参加費:一般/IF会員 1,000円

【要予約】Peatixオンラインブティック

 

弱まる生態系と世界の食文化をつなぐ鍵とは?

シェフでありアーティストでもあるマヤ・ミンダーと、エコロジーの転換期における海藻の可能性に魅せられた脚本家・映画監督のエヴェン・シャルドロネが、1949年、日本の海苔養殖に革命をもたらし、世界に巻き寿司文化を広めるきっかけとなった発見の物語を、ドキュメンタリー『ウミノヲヤ』で描きます。上映後には、フランス・ニースの国連海洋会議にも参加した監督によるトークも開催!海の環境と食文化をめぐる貴重な対話に、ぜひご参加ください。

監督

エヴェン・シャルドロネ

アーティスト、作家、ジャーナリスト、そしてキュレーターとして活動。現在は、バイリンガルのウェブマガジン「Makery.info」の編集長を務めるほか、「The Laboratory Planet」の臨時新聞編集長、さらにクリエイティブ・ヨーロッパの協力プログラム「More-Than-Planet」(2022–2025)および「Rewilding Cultures」(2022–2026)のコーディネーターとしても活躍している。芸術的なリサーチと科学的知見を通して、社会の構造そのものに新たな視点や語りをもたらすような実践・戦術・思索の在り方に関心を持ち、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

レジス・フルリーを迎えて『日本とヨーロッパにおける寄木細工技法』

日時:6月19日(木)18 :00~19 :30
会場:横浜日仏学院
参加費:一般 1,500円、IF会員1,000円

【要予約】Peatixオンラインブティック

 

近年、伝統工芸は自然との共生や環境への配慮といった点から、SDGsとの深い関りがあると注目されています。しかし、その技術の継承は日本でもフランスでも大きな課題となっています。日本の伝統工芸の一つである寄木細工は、16世紀にヨーロッパで広まった切り株寄木(tarsia a toppo)の技法と共通する要素を持ち、ギターなど楽器の装飾にも用いられてきました。職人であり、現在ヴィラ九条山レジデントであるレジス・フルリーと、箱根寄木細工の著名なコレクターである金子皓彦氏とのユニークな出会いをお楽しみください。日本の寄木細工と16世紀ヨーロッパの楽器装飾技法であるタルシア・ア・トッポの魅力的なつながりや技法、技術の継承について語り合います。

レジス・フルリー

古楽器の修復家であり、伝統的な弦楽器の製作を手がける職人。キャビネット製作、金属加工、文化財保存について学んだ後、さらにフランス国立文化財研究所で研鑽を積み、ヴィーゴの名工シャイメ・リバスに師事。フランスやスペインの美術館での勤務と並行して、バロック・ギターを一点一点手作業で製作。箱根の寄木細工に魅せられ、現在は京都のヴィラ九条山レジデントとしてその探求を更に深めている。

金子皓彦

神奈川県生まれ。國學院大学文学部史学科卒業後、國學院大学考古学資料室学芸員として勤務し、その後東京女学館短期大学(2002年に4年制大学となる)に移り、考古学と博物館学を教授する。そのかたわら、寄木細工、木象嵌、芝山細工、陶磁器、麦わら細工、貝細工などの工芸品や民具の調査と収集に努め、20万点にもおよぶ資料をコレクションしている。また、日本輸出工芸研究会会長として、展示会開催・講演・執筆活動を行なっているほか、NHK「美の壺」や「ラジオ深夜便」に出演するなど、近代日本の工芸史に関しての幅広い発信活動は、国内外で高い評価を得ている。

 

画像:M. Kaneko🄫三樹書房_西洋を魅了した「和モダン」の世界

※ヴィラ九条山は、フランスのヨーロッパ・外務省の文化機関です。アンスティチュ・フランセの支部の一つとして活動し、主要メセナのベタンクールシュエーラー財団とアンスティチュ・フランセパリ本部の支援を受けています。

トーク『タヒチ真珠~ポリネシアの真珠養殖について~』

日時:6月20日(金)18 :00~19 :30
会場:横浜日仏学院
参加費:一般 1,500円、IF会員1,000円

【要予約】Peatixオンラインブティック

 

タヒチの真珠はフランス領ポリネシアの中心的なシンボルです。天然記念物である真珠は、人間と自然の調和を体現しています。
今年2025年は、ポリネシアの真珠養殖が60周年を迎える特別な年であると同時に、フランスでは6月にニースで第3回国連海洋会議が開催されます。この機会に、海洋環境を保全しながら、その価値を高めようとする活動をタヒチ出身の真珠の専門家であるヴァイテ・エンドウ氏よりご紹介します。

ヴァイテ・エンドウ

宝石学の世界的権威であるアメリカ宝石学会(GIA)のディプロマを有する宝石学者ヴァイテは、約30年にわたりタヒチ真珠を専門に活動。キャリア初期には、タヒチ真珠の最大手生産者であるロバート・ワン・グループにて、集中的な研修を受けたのち、すぐに地域セールスマネージャーとしての役割を担い、後に品質管理マネージャーへと昇進しました。2003年に東京へ拠点を移して以来、その豊富な専門知識とタヒチアン・パールへの深い情熱を広く伝え続けています。

対談『海のプラスチック、解決策は陸にあります』

日時:6月21日(土)15 :00~16 :30
共催・会場:象の鼻テラス
登壇:シルヴァン・アゴスティーニ、パトゥイエ由美子
【参加無料・要予約】Peatixオンラインブティック

 

科学とアートの融合は、海洋生態系の保全にどのような可能性をもたらすのでしょうか。パトゥイエ由美子氏は、タラ オセアンの取り組みと、2026年に日本寄港を予定している同財団の探査船について紹介します。とくに、船上で行われているアーティストによるレジデンス・プログラムに焦点を当てます。

また、シルヴァン・アゴスティーニ氏は、ニースで開催された国連海洋会議(UNOC3)での議論の内容と、「タラ・マイクロプラスチック・ミッション」で得られた最新の成果について報告します。

理学博士

シルヴァン・アゴスティーニ

UMR エントロピー、持続可能な開発のための研究所 研究員/一般社団法人タラ オセアン ジャパン 理事

フランス・カンヌ生まれ。直近の20年間は日本の大学で研究と教育に従事し、2025年4月よりニューカレドニア・ヌメアに在住。研究テーマは、気候変動や海洋酸性化、プラスチック汚染をはじめとする人為的なストレス要因が、海洋生物の生態や生理に与える影響など。

一般社団法人タラ オセアン ジャパン 事務局長

パトゥイエ由美子

映画「マイクロプラスチック・ストーリー ~ぼくらが作る2050年~」日本語吹替版プロデューサー、フランス・コミック翻訳本「北極で、なにがおきてるの?」 翻訳者。

フランス・パリへの国費留学を経て、大学卒業後は複数のフランス企業の日本支社で管理部門を中心に勤務。マネジメント経験を積む中で、地球環境や社会課題の解決に貢献する仕事を志すようになり、2019年より現職。現在は、海洋調査プロジェクトの推進、全国各地での啓発イベントや出前授業を行うほか、映画制作や翻訳、アーティストとのコラボレーションといった文化・教育活動も通じて、海洋保全の重要性を広く伝えている。

アトリエ『ギャビー・バザンといっしょにステンシルでトートバッグにイラストを描こう!』

日時:6月22日(日)①14:00~15:00 ②15:30~16:30
共催・会場:象の鼻テラス
アーティスト:ギャビ―・バザン
参加費:一般 1,500円/IF会員 1,000円

【要予約】Peatix 、

オンラインブティック(①14:00~15:00 ②15:30~16:30)

ギャビー・バザンは、印刷の歴史や技術、ビジュアルアートでの実験的な試みを組み合わせたアルバム『デザインのアトリエ 石版印刷(La Lithographe)』を発表。ワークショップでは、先史時代から使われる手法でイラストを作る「ステンシル」を体験します。自分で作ったステンシルも使い、フランスから来日するギャビー・バザンと一緒にオリジナルイラストを制作しましょう。布製のトートバッグにイラストを描きます。作った作品は記念にお持ち帰りできます!

印刷に使われるユニークな道具や工夫について、アートの視点から楽しく学べる機会です。

子どもから大人まで、どなたでもご参加いただけます。  (推奨年齢6才以上)

アーティスト

ギャビ―・バザン

1992年生まれ。南フランスの地中海沿岸で育つ。パリのフランス国立高等専門学校装飾美術学校でプリントイメージを専攻し、活版印刷や製本技術を学ぶため、トリノやプラハに滞在。現在は、パリ郊外のサン・ドニにあるアーティスト・クリエーターのための共同施設、ラ・ブリシュ(La Briche) にアトリエを構え、ことばとイメージの関係性をテーマに、印刷技術の豊かさとその歴史を探求する創作活動を続けている。

展覧会『フランス美食の世界~ユネスコ登録15周年の軌跡~』

会期: 6月28日(土)~7月13日(日)10 :30~18 :30
共催・会場:赤レンガ倉庫1号館2FスペースA , B

 

本展覧会は、ディジョンにある国際ワイン&ガストロノミーセンター(CITE INTERNATIONALE DU VIN ET DE LA GASTRONOMIE)が企画した展示を、日本向けにアレンジしたものです。「フランス人の美食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから15周年を迎えることを記念し、開催されます。

 

会場では、芸術写真やインスタレーション、パネル展示を通じて、フランス人の食にまつわる日常の習慣や文化、料理やワインを愛する心、家族や仲間と囲む温かな食卓、歴史に育まれた多彩な料理、そしてそれを表現する美しい言葉の数々をご紹介します。

アトリエ『フランス流テーブルコーディネート』

日時:6月28日(土)① 11 :00~12 :00 ② 14 :30~15 :30
共催・会場:横浜赤レンガ倉庫1号館2F
言語:日本語で行います。
参加費:一般/IF会員 2,000円
【要予約】Peatix

オンラインブティック(① 11 :00~12 :00 ② 14 :30~15 :30)

 

「テーブルコーディネート」と聞くと 難しい事のように思っていませんか?
今回は日常でご自分が作ったお料理、あるいは買ってきたものをご自宅でコーディネートするコツをお伝えします。テーブルをちょっと整えるだけで 会話も弾み、楽しい雰囲気でお食事を楽しめるようになりますよ!南仏風、ナチュラル そして パーティの3つのテーブルを使って コーディネートのポイントをお話します。習ったことを活かして ご自分のコーディネートを楽しんでください。お花のお土産付きです。

講師:竹嶋美紀

装飾コーディネーター 

竹嶋美紀

【装飾実績】
横浜・リヨン姉妹都市提携65周年記念事業、『リヨン市文化展』2024年 (山手111番館)、横浜山手西洋館での装飾、世界のクリスマス2023 フランス共和国 (山手111番館)、イースター (2023年 山手111番館)、お月見 (2022年 山手111番館)など。食においても料理レシピコンテスト受賞歴多数。


Instagram:@miki_takeshima

講演『フランスの美食文化~歴史と現在』

日時:6月29日(日) 14 :30~16 :00
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館2F

【参加無料・要予約】Peatixオンラインブティック

フランス人は、ガストロノミー(美食・美食術)を文化とアイデンティティの重要な要素と考えており、美食文化は社会生活や社交において大きな役割を持っています。廣田教授は、美食文化をフランス料理やレストラン文化にとどまらず、地方の郷土料理や家庭料理の伝統にも目を向けながら、美食の歴史を多角的に探ります。今年は、「フランス人の美食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから15周年、そしてブリヤ=サヴァランの名著『味覚の生理学』が出版されてから200年という、記念すべき節目の年。フランスがどのようにして「美食の国」としての地位を築いてきたのか――廣田教授は、19世紀初頭から現代に至るまでの約200年にわたる食文化の歩みをたどりながら、その本質に迫ります。

講師

廣田功

1944年愛知県生まれ。東京大学経済学部教授、新潟大学経済学部教授等を経て、2009年より帝京大学経済学部教授(2010年~2017年同学部長)、2018年より帝京大学学術顧問(現職)。東京大学名誉教授。専門は、フランス経済史、欧州統合史、フランス食文化史。若い頃「食」の世界で働く夢を抱いたこともあり、1975年のフランス留学を機に趣味としてフランス料理を作り始め、今日に至る。フランスの地方料理に関心を持ち、新潟フランス協会、日仏会館(東京)等で長年にわたり「フランス地方料理講座」(食文化版ツール・ド・フランス)を開催している。

講演『フランス式テーブルマナー』

日時:7月11日(金) 14 :30~16 :00
共催・会場:横浜赤レンガ倉庫1号館2F
【参加無料・要予約】Peatixオンラインブティック

 

イラストレーター、画家、舞台美術家として活躍し、エルメス一族の一員でもあるフィリップ・デュマ。そのベストセラー作品を翻訳することで、久保木氏はデュマの世界観を自らのものとし、日本の日常の中へと持ち込みました。

そんな久保木氏が今回、子どもから大人まで、美食家やスノッブな健啖家にも、エルメス家の食卓からすべての食いしん坊に捧げる、ほんの些細なこと、でもとても大切なマナーについてお話します。正しく自然な礼儀作法というものは、ただの形式ではなく、人と人との出会いを豊かにし、食卓においては単なる貴族のエチケットを超えた、奥深い哲学を形づくる「文明の装飾品」ともいえます。その断片に触れてみませんか?

画像:フィリップ・デュマ 絵と文 久保木泰夫 訳 西村書店

講師

久保木泰夫

ポワチエ大学にて古典語・中世美術・音楽学・古楽器専攻後、1976年パリ第3大学音声学院修
了(仏語圏比較方言研究) 国際交流基金、外務省IHCSA独仏通訳.マグナムフォトス、1983か
らパルコ広告催事CD、1994刊[スキャパレッリ] 編(ADC賞)、サントリー広告、L’UOMO
VOGUE伊AD、新日鐵文化財団紀尾井ホール設立開館CD、1986年エルメスJL。デュマ社長と
出会う。エルメス銀座建設2001年オープンまで芸術顧問、メゾンエルメスと命名、 文化資産
部門顧問。[エルメスの息子] 近刊予定。

協賛:株式会社原田・ガトーフェスタ ハラダ

※グーテ・デ・ロワ カカオとグーテ・デ・ロワフロマージュの小箱入りセットを講演会参加者の皆様にプレゼント!

訂正:フライヤーに間違いがございましたので、下記のように訂正いたします。

講演『フランス式テーブルマナー』日時:7月11日(金) 14 :30~16 :00

食・環境にまつわるドキュメンタリー作品上映&トーク

日時:7月5日(土)~8日(火)
会場・共催:横浜シネマリン
登壇:フランソワーズ・デボワ(オンライン)
料金詳細・チケット購入:横浜シネマリン(IF会員は会員価格と同等)

横浜に残る数少ないミニシアターのひとつ、横浜シネマリンでは、フランス人監督による、2本のドキュメンタリーを上映します。舞台は本州の西、日本海に浮かぶ佐渡島。かつては反骨の志を持つ人々が流された地で、今もその精神と独自の伝統が息づいている島に生きる人たちを撮った作品です。

 

『ジャン=マルク・ブリニョと佐渡のこと』
(2020年/90分)監督:フランソワーズ・デボワ
日時:7月5日(土)・7日(月)16 :30~18 :00
会場:横浜シネマリン
*7/5上映後、監督とのオンライントークあり。
10年前、この島はフランスの自然派ワインの先駆者として知られるジャン=マルク・ブリニョを迎え入れました。それまで一度もワインのために耕されたことのない土地で、彼はゼロからワイン造りを始めました。佐渡の不思議な魅力と、彼を支える温かな人々に囲まれ、暮らす姿が描かれています。

 

『KAZUO』
(2023年/97分)監督:フランソワーズ・デボワ
日時:7月6日(日)・8日(月)16 :30~18 :10

会場:横浜シネマリン
*7/8上映後、監督及び主演の齋藤和郎氏とのオンライントークあり。
1968年、佐渡に生まれた蕎麦職人、KAZUOこと齋藤和郎氏。東京で学び、働いたのち、生まれ故郷の佐渡に戻ることを決意します。
帰郷後は、改めて島を見つめ直し、佐渡の山々や豊かな自然を探求する日々を送り、四季折々の恵みを生かした創作郷土料理を考案しています。
そんな彼が監督に「1週間、僕の厨房で過ごしてみないか」と声をかけたことからこの作品が誕生しました。

 

フランソワーズ・デボワ
日本人の母とフランス人の父のもとに生まれ、現在はベルリンを拠点に活動するドキュメンタリー作家。グルノーブル政治学院を卒業後、ベルリンのメットフィルムスクールでドキュメンタリー映画を学ぶ。
日本文化、なかでも美食をテーマにした、親密なポートレート作品を数多く手がけている。フランソワーズは、心惹かれるプロジェクトがあれば、世界のどこへでも足を運ぶ。代表作『ジャン=マルク・ブリニョと佐渡のものたち』(2020)は、多くの賞を受賞。最新作『KAZUO』では、佐渡の名高いそば職人の厨房で過ごした1週間を丹念に描いている

  • 映画監督 フランソワーズ・デボワ

  • ジャン=マルク・ブリニョと佐渡のこと(2020年/90分/カラー/ドイツ)

  • KAZUO(2023年/97分/カラー/ドイツ)

    ワインセミナー『ブルゴーニュ地方のワイン』

    日時:7月6日(日)17 :30~19 :00
    会場:レストラン Le Bouquet Garni
    参加費:一般 6,500円 / IF会員 5,500円
    【要予約】Peatixオンラインブティック
    言語:日本語

     

    フランスワイン専門店La Vinée 店長・副店長始め、スタッフがフランスで直接仕入れたワインをご用意し、最新の現地情報とともに、豊かなフランス各地の歴史や地域性と結びつく魅力的なフランスワインの世界をお伝えします。

     

    今回は横浜赤レンガ倉庫1号館で開催する展覧会『フランス美食の世界』にちなみ、ワインの王様とも称されるブルゴーニュワインの多彩な魅力をご紹介します。ワインに合わせたお料理とともに、プロのお話をお伺いし、ワインの奥深い世界を楽しんでいただきます。ワインは全4種類を予定!

     

    *20歳未満の方はご参加いただけません。
    *お支払い後、参加者のご都合のよるキャンセル、誤って購入の場合はご返金できません。

    フランスワイン専門店ラ・ヴィネ 恵比寿店副店長

    下山有康

    2000開業のホテルモントレ銀座、同ホテル横浜のレストランにて勤務。フレンチレストランのソムリエとして勤務しながら、ウェディングサービスにも従事。その後フランス料理店パリの朝市のソムリエとして勤務後、2015年にラ・ヴィネ恵比寿店に勤務。2020年に同虎ノ門店立ち上げスタッフの一人として勤務。現在は同恵比寿店の副店長として、現地フランスへの買い付け、イベントの企画・運営等を行う。

    横浜で体感!大阪・関西万博フランス館
    日時:7月13日(日)14 :30~18 :00
    会場・共催:象の鼻テラス
    【参加無料・要予約】Peatix, オンラインブティック

    講演『オービュッソンのタペストリー』

    14 :30~16 :00

    フランスのほぼ中心に位置するオービュッソンは、14世紀から続くタペストリーの歴史を持ち、2009年にオービュッソン・タペストリーがユネスコの無形文化遺産登録された頃には衰退の危機に瀕していました。そこから現在に至るまで、存続と復興を掲げて多くの試みがなされてきました。現在大阪・関西万博のフランス館や愛知県立美術館に展示中のスタジオジブリとのコラボレーション、「オービュッソン、宮崎駿の空想世界を織る」シリーズもまたその内の一つです。かつて欧州芸術文化の重要な一部であったタペストリーの伝統を保持しつつ、21世紀の姿を模索するオービュッソンの現在を、現地の職人の許斐愛子氏の視点からご紹介いただきます。

    講師

    許斐愛子

    フランスのオービュッソン・タペストリー(ユネスコ無形文化遺産)の現地職人。京都の美大で染織を学び、2014年に渡仏。タペストリーの職業訓練に参加し国家資格である職業適性証を取得。タペストリー工房勤務を経て2023年にAtelier A.KONOMIとして独立。現在までに美術館所蔵など公的な作品から個人所蔵など25点以上の制作に関わる。国際タペストリーセンターとスタジオジブリによるプロジェクトの3作目「ハウルの動く城」制作に参加、現在は5作目「メイとトトロのお昼寝」の制作中。

    フランスの子どもたちによる合唱 

    16 :15~16 :45

    Les Petits Chanteurs de la Vallée de l’Hommeは、フランスのヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ドルドーニュ県の児童合唱団。2022年に生まれた新しい合唱団ですが、大阪万博で日本の子供達と合同公演を行うなど日本との交流が深く、数多くの日本のレパートリーを持っています。
    今回は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏に位置し日本との縁が深いオービュッソン市の2名を含めた9名の小中学生が来日。歴史と文化、豊かな自然を誇るヌーヴェル=アキテーヌ地域の子供達による、ピュアな歌声をお楽しみください。

    ヴァレ・ドゥ・ロム児童合唱団音楽監督、指揮者、ピアニスト

    彩乃・ドゥヴァン

    ソルボンヌ大学、ミラノ国立高等音楽院(指揮)、ジュネーブ音楽院を卒業。その後、パリ市立音楽院、パリ国立高等音楽院でピアノ伴奏者、パリ市立音楽院で合唱指揮者を務める。現在は主にラジオ・フランスで活躍し、世界的に著名な指揮者や作曲家たちと共演している。

    ヴァレ・ドゥ・ロム児童合唱団芸術監督、ヴァイオリニスト

    ギヨーム・ドゥヴァン

    ボルドー国立地方音楽院を4つの金賞(ヴァイオリン、室内楽、音楽理論、読譜)を受賞して卒業。世界有数のオーケストラ(フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団)と共演し、多くの世界的指揮者(ジョルジュ・プレートル、リッカルド・ムーティ、エサ=ペッカ・サロネン、ダニエレ・ガッティ)と共演している。

    大阪万博のフランス館バーチャルツアー 

    17 :00~18 :00

    東京日仏学院で芸術と芸術史の講師を務めるカトリーヌ・ルメートルによる大阪・関西万博フランス館のバーチャルツアー。中でも講師イチオシのアート、文化を楽しめる見どころポイントをお伝えします!

     

    画像:在日フランス大使館Facebook より

    カトリーヌ・ルメートル

    編集者、作家、翻訳者、そして外国語としてのフランス語教師として活動。ソルボンヌ大学で美術史と考古学を専攻し、現在は東京日仏学院でフランス語と美術史を教えている。かつては東京のアシェット・コレクションズで編集長を務めた経験も持つ。主な著書に『Le Japon』(エディシオン・デュ・シェーヌ、2011年)、自身が2013年に設立した出版社L’AtelièreとEn Ville Publishingの共同出版による『Ginza – 37 Stories』(2014年)などがある

    フランス映画入門

    日時:7月19日(土)~8月1日(金)
    会場・共催:横浜シネマリン
    料金詳細・チケット購入:横浜シネマリン(IF会員は会員価格と同等)

    映画史に名を刻む名作の中には、その存在感があまりにも大きいために、今さら語ることはないと思われがちです。しかし、そんな作品だからこそ、今あらためて見直すことで、驚くほど鮮烈な「今」とのつながりが浮かび上がってくることがあります。
    本シリーズでは、映画研究者や批評家によるトークを交えながら、誰もが知る“古典”に新たな視点を加え、その魅力を再発見していただきます。時を超えて輝き続ける傑作の数々を、今この時代にこそ味わってください。上映作品は、8人の監督による長編10作品と、映画史の先駆者アリス・ギイ(1873〜1968)による貴重な短編13本。時代もジャンルも越えて、映画の持つ普遍的な力を感じていただけるラインナップです。

     

    【上映作品/講師 】
    ・アリス・ギイ作品集 13 作(1898-1907)*講師:坂本安美
    ・微笑むブーデ夫人(監督:ジェルメーヌ・デュラック、1923年) 
    ・パリ1900年(監督:ニコル・ヴェドレス、1947年)  
    ・たそがれの女心(監督:マックス・オフュルス、1953年) 
    ・ヒロシマ・モナムール(監督:アラン・レネ、1959年)  
    ・アウト・ワン スペクトル(監督:ジャック・リヴェット、1971年)
    ・湖のランスロ(監督:ロベール・ブレッソン、1974年) 
    ・インディア・ソング(監督:マルグリット・デュラス、1975年) 
    ・クリス・マルケル作品集
    『シベリアからの手紙 』(1958年)
    『サン・ソレイユ』(1982年)
    『レベル5 」(1996年)

    横浜フランス月間2025

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