対談『薬用植物、漢方の今』
日程:
2024年7月19日(金)
時間:
18時~19時30分
会場:
横浜日仏学院
要予約
参加無料
対談は日本の伝統的な治療として使われていた薬用植物、漢方について、日仏それぞれの専門家による視点でお話しいただきます。フランスのグルノーブル・アルプ大学(UGA)および日本の横浜薬科大学の薬学博士課程に在籍する若手研究者であり、在日フランス大使館科学技術部が主催した写真のコンクール『科学の幽玄』を2回受賞したマノン・ポール=トラヴェルサズ氏と、横浜薬科大学にて彼女に研究指導をする渡辺賢治教授による対談。両者が出会った背景、漢方薬とその治療応用に関する研究の現状、西洋と日本の薬学分野におけるそれぞれのアプローチを比較しながら紹介します。
マノン・ポール=トラヴェルサズ氏が研究の過程で撮影したトップ画像(前述コンクール受賞作)の植物は肌に効く薬草で、玄参(げんじん)という名を持つ神秘的な植物。この薬用植物はヨーロッパでも皮膚の治療に使用されており、日本と西洋の知識の集大成の証とも言えるでしょう。
言語:フランス語。日本語への逐次通訳付き。
薬学博士
マノン・ポール=トラヴェルサズ
薬学博士。フランスのグルノーブル・アルプ大学(UGA)および日本の横浜薬科大学の京藤博士課程に在籍。UGAにてUMR5525、環境と市民の健康予防チーム、漢方自然化学研究室、横浜薬科大学の研究メンバー。
マノン・ポール=トラヴェルサズ氏は日本の伝統的な医療を、最新の生物学と薬物化学のアプローチを用いながら研究している。民族薬理学、メタボロミクス(低分子の研究)、植物学に興味を持ち、UGAで多くの講座に携わるほか、ドミニク・ヴィラール大学植物園の管理も行っている。2022年にはグルノーブルで、ヨーロッパ初となる漢方薬草の日本庭園の造園に取り組む。
横浜薬科大学学長補佐・特別招聘教授 修琴堂大塚医院 院長
渡辺賢治
1984年慶應義塾大学医学部卒、慶應義塾大学医学部内科、東海大学医学部免疫学教室、米国スタンフォード大学遺伝学教室、北里研究所(現:北里大学)東洋医学総合研究所、慶應義塾大学医学部漢方医学センター長、慶應義塾大学環境情報学部教授・医学部兼担教授などを経て2019年より現職。
日本内科学会総合内科専門医、日本東洋医学会漢方専門医。
日本臨床漢方医会副理事長、漢方産業化推進研究会理事長、神奈川県顧問・奈良県顧問WHO国際疾病分類伝統医学委員会共同議長、WHO医学科学諮問委員等を兼ねる。