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講演会

行動する力:イヴァン・ジャブロンカと考える男性性とジェンダー関係

行動する力:イヴァン・ジャブロンカと考える男性性とジェンダー関係

「思想の夕べ2025」の一環として、アンスティチュ・フランセは、歴史家・作家のイヴァン・ジャブロンカを招聘し、「Pouvoir agir(行動する力)」をテーマに、日本の4都市で連続講演会を開催します。この「思想の夕べ」は、ジェンダー関係とイヴァン・ジャブロンカの新しい男性性に関する研究というプリズムを通して、男女不平等が、存在する自由と行動する自由を妨げていることの影響について議論し、個人の解放だけでなく集団の解放を考える機会となります。

イベントプログラム

【京都】講演会 : 新たな男性性を求めて

  • 日程: 2025年5月20日(火)
  • 時間: 18:30 – 20:00
  • 会場: 関西日仏学館京都(〒606-8301京都市左京区吉田泉殿町8)
  • 入場: 無料・要予約

関西日仏学館(京都)では、イヴァン・ジャブロンカ氏を迎え、現代におけるマスキュリニティ(男性性)をテーマとした講演会を開催します。

ジャブロンカ氏は近著『マチズモの人類史 : 家父長制から「新しい男性性」へ』(明石書店)において、「ジェンダー平等と真の正義を実現するためには、男性性を根本から再定義する必要がある」という力強い主張を展開しています。

本講演では、男性性や男性支配の歴史的・文化的背景を掘り下げるとともに、「マスキュリニストの反動」や「男性性の危機」といった現代的な概念についても分析します。

また、講演後には参加者との対話の時間も設けられ、日本におけるマスキュリニティについて共に考える機会となるでしょう。

【福岡】 九州男児から新しいジェンダー関係へ:共に歩む解放の道

変わりゆく男性性とジェンダー平等に関する考察

 

  • 日程: 2025年5月21日(水)
  • 時間: 15:30 – 17:10
  • 会場: 西南コミュニティセンター(〒814-8511 福岡市早良区西新6-2-92)
  • 入場: 無料・要予約

 

<九州大学EUセンター(ジャン・モネCoE九州)市民講座2025『ヨーロッパ―その豊かさと現実/Europe―Its Fecundity and Reality』プロローグ特別編>

 

イヴァン・ジャブロンカ氏による福岡での講演は、フランス人歴史家・作家である彼にとって、「新しいマスキュリニティ(男性性)」に関する自身の考察の主要なテーマを掘り下げる機会となります。

講演では、西南学院大学の学生によって紹介される「九州男児」という日本における伝統的な男性像を出発点とし、男性像がアイデンティティや社会的役割にどのような影響を与えているかを問い直していきます。また本イベントは、現代社会における女性の立ち位置や、ジェンダー関係の変化をめぐる対話を広げる機会にもなるでしょう。

本イベントは、西南学院大学を会場に、同大学および九州大学EUセンター(ジャン・モネCoE九州)との共催で開催されます。
現代フランスを代表する知識人との特別な出会いの機会として、西南学院大学の学生のみならず、一般の来場者とも対話を図ることを目的としています。

この講演は、九州日仏学館の創立50周年記念事業の一環として開催されます。

【名古屋】Author Meets Reader with Ivan Jablonka

  • 日程: 2025年5月22日(木)
  • 時間: 16:30 – 18:00
  • 会場: ジェンダー・リサーチ・ライブラリ(〒464-8601
    名古屋市千種区不老町 )
  • 入場: 無料・要予約

【東京】「マチズモの人類史」出版記念講演会

  • 日程: 2025年5月23日(金)
  • 時間: 15:30 – 17:00
  • 会場: 2-1701国際会議室 上智大学2号館17F(〒102-8554東京都千代田区紀尾井町7-1 )
  • 入場: 無料・要予約

【東京】行動する力: 男女格差に革命を起こす

  • 日程: 2025年5月24日(土)
  • 時間: 14:00 – 15:30
  • 会場: 東京日仏学院、エスパス・イマージュ(〒162-8415東京都新宿区市谷船河原町15)
  • 入場: 無料・要予約

 15:45から東京日仏学院内パッサージュ・リーヴ・ゴーシュ書店にて、サイン会を実施します。

このイベントは、「思想の夕べ」の一環として、日仏会館・フランス国立日本研究所の共催で開催されます。

思想の世界におけるイヴァン・ジャブロンカ ― 日本での展開

イヴァン・ジャブロンカは、フランスの歴史家・作家であり、パリ第10大学(現パリ・ナンテール大学)で歴史学と社会学を学びました。記憶と現代社会に関する問題を専門とし、個と集団の関係を繊細かつ独自のアプローチで掘り下げることで知られています。

ジャブロンカの作品は、社会的考察と個人的な語りの融合融合させたスタイルが評価され、日本の歴史家、哲学者、そして幅広い読者の関心を集めています。
フランスでは『レティシア あるいは男たちの終わり』でメディシス賞を、『キャンピングカーで(En camping-car)』でル・モンド文学賞を受賞するなど、権威ある文学賞を多数受賞しています。

近著『マチズモの人類史 : 家父長制から「新しい男性性」へ』では、現代における男性性のあり方を問い直し、活動家の枠を超えた幅広い読者に刺激的な議論を投げかけ、社会的な関心を呼び起こしています。

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