先行上映会『山逢いのホテルで』 & ジャンヌ・バリバール オンライントークショー
第76回カンヌ国際映画祭ACID部門の オープニング作品としてワールド・プレミアされ、多くの人々を感動で包んだ『山逢いのホテルで』をジャパン・プレミア上映!上映後は、主演のジャンヌ・バリバールさんをオンラインでお迎えしてトークショーを開催します。
【上映作品】
山逢いのホテルで
2023年/スイス、フランス、ベルギー/フランス語/92分/カラー/1.66:1/5.1ch
監督・脚本:マキシム・ラッパズ
出演:ジャンヌ・バリバール、トマス・サーバッハー、ピエール=アントワーヌ・デュベ、ヴェロニク・メルムー
スイスアルプスをのぞむ小さな町で、障がいのある息子をひとり育てる仕立て屋のクローディーヌ。毎週火曜日、彼女は山間のリゾートホテルで一人旅の男性客を選んでは、その場限りのアヴァンチュールを楽しむ、もう一つの顔を持っている。そんな中現れたある男性との出逢いが、彼女の日常を大きく揺さぶることになる。もう恋を追いかけることなど想像もしなかったクローディーヌは、再び女として目覚めようとしていた。果たしてクローディーヌが最後に選んだ道とは――。
『山逢いのホテルで』は、本作が長編デビュー作となるスイスの新鋭マキシム・ラッパズ監督の脚本に惚れ込み、出演を快諾したと明かし、主人公クローディーヌの熟年を迎えた女性の孤独から、息子に無償の愛を捧げる母としての優しさ、情熱的な恋に落ちる女性の可憐さまでを見事に表現している。その繊細な演技は、フランスのリュマニテ紙から「『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』のデルフィーヌ・セイリグを彷彿とさせる」と絶賛されるなど、国内外の批評家から高く評価された。
監督・脚本を手掛けたのは、ファッションデザイナーとして活躍したのちに本作で長編監督デビューを果たした、スイスの新鋭マキシム・ラッパズ。俳優たちの魅力を掬い取る繊細な眼差しや、じっくりと時間をかけて感情の変化を紡ぎ出す演出に、長編デビュー作とは思えない手腕を発揮している。
© GoldenEggProduction | Paraíso Production | Fox the Fox 2023
公式サイト
上映後 は主演のジャンヌ・バリバールさんをオンラインでお迎えし、トークショーを開催します。
(司会:坂本安美 アンスティチュ・フランセ映画プログラム主任)
女優・映画監督・歌手
ジャンヌ・バリバール
1968 年 4月 13日、フランス・パリ生まれ。フランス国立高等演劇学校とクール・フローラン演劇学校で演技を学び、1993 年にコメディ・フランセーズに入団。モリエールの戯曲『ドン・ジュアン』で妻エルヴィール役を演じ、注目を集める。1992 年、アルノー・デプレシャン監督の『魂を救え!』で映画デビューを果たし、オリヴィエ・アサイヤス監督の『8 月の終わり、9 月の初め』(98)では、第 46 回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞。2017 年には、マチュー・アマルリック監督の『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞した。俳優としての活動の傍ら、歌手としても活躍。また、監督として長編映画を制作するなど、幅広く活動している。主な出演作に、『そして僕は恋をする』(96/アルノー・デプレシャン監督)、ジャック・リヴェット監督の『恋ごころ』(01)、『ランジェ公爵夫人』(07)、『COLD WAR あの歌、2つの心』(18/パヴェウ・パヴリコフスキ監督)、『MEMORIA メモリア』(21/アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)、『幻滅』(21/グザヴィエ・ジャノリ監督)、『ボレロ 永遠の旋律』(24/アンヌ・フォンテーヌ監督)など。
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