ミッシェル・オスロ監督特集 動き出す世界たち
日程
2026年2月21日(土)〜3月1日(日)
会場
東京日仏学院
*上映・講演会は 坂倉塔2階エスパス・イマージュ、ワークショップ他の会場はそれぞれ異なりますので各イベントの案内をご確認下さい。
料金
一律1,100円、小学生以下は800円、 但し、講演会の付いている回、ワークショップ(「アフリカの太鼓「ジャンベ」演奏体験!」、「コマドリ・アニメを作ってみよう!」は1,500円。
Peatixにて2/6(金)正午よりチケット発売開始。
*全席自由/入場はチケット番号順
現代フランスを代表するアニメーション監督ミシェル・オスロの世界を紹介します。長編6本、短編4本を一挙上映するほか、オスロ監督が影響を受けた、あるいはお気に入りの他の監督の作品たちを特別に上映します。またオスロの映画をさらに味わうために、さまざまなワークショップやゲストの皆さんによるトークショーも開催します。国境や時代を超えて魅惑的な世界へと誘ってくれるオスロ監督の作品を発見しましょう!
上映作品
〈ミシェル・オスロ監督 長編作品〉
キリクと魔女
(フランス・ベルギー・ルクセンブルク/1998年/74分/カラー)
オリジナル版 声の出演:ドドゥ・ゲイエチャ、カラバ:アウ・セヌザー
日本語吹き替え版 声の出演:神木隆之介、浅野温子
キリクが生まれたアフリカの村は、魔女カラバの恐ろしい呪いにかけられていた。泉の水は涸れ、魔女を倒しに出掛けた男たちはすべて魔女に食われ、村に残っているのは、女性と子供と老人だけ。「どうして魔女カラバは意地悪なの?」持ち前の好奇心と行動力で、小さなキリクは賢者が住むという“禁じられたお山”へ旅に出る……。オスロ監督長編デビュー作にして、フランスでアニメーション興行成績No.1に輝いた記念すべき作品。

アズールとアスマール
(フランス・ベルギー・イタリア/2006年/99分/カラー)
オリジナル版 声の出演:シリル・ムラリ、カリム・ムリバ
日本語吹き替え版 声の出演:浅野雅博、森岡弘一郎、香川照之
幼い頃、アラビア人の乳母から聞いた子守歌を頼りに、ジンの妖精を探すため、遠く海を渡ったアズール。しかし、やっとたどりついた憧れの地は、“青い瞳は 呪われている”とされる国だった!文化も人種も異なるその異国で、盲人のふりをして旅を続けるアズール。それは、瞳の色を隠すためだけでなく、受け入れられない異文化に対し、自ら心を閉ざした証でもあった。やがて、大好きな乳母ジェナヌと、兄弟のように育った乳母の子アスマールに再会。今や裕福な生活を送るアスマールと“呪われた青い瞳”を持つアズールは、対立し合いながら、それぞれジンの妖精を探しに旅立つ。

夜のとばりの物語
(フランス/2010年/84分/カラー)
オリジナル版 声の出演:ジュリアン・べラミ、マリーヌ・グリセ
日本語吹き替え版 声の出演:坂本真綾, 逢笠恵祐, 金尾哲夫
光と影と圧倒的な色彩美で紡ぐ、6つの愛の物語。夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公となる。その6つの短編作品を通して描かれるのは、愛のお話。呪われた人を愛した時、生贄として殺される少女を愛した時、愛の証に愛する者の命を奪わねばならない時、愛はその深さを試される。

夜のとばりの物語 醒めない夢
(フランス/2011年/71分/カラー)
オリジナル版 声の出演:ジュリアン・べラミ、マリーヌ・グリセ
日本語吹き替え版 声の出演:坂本真綾, 逢笠恵祐, 金尾哲夫、西島秀俊
『夜のとばりの物語』の続編。新たな5つの夢の物語。夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、その5つの世界の主人公となる。5つの世界を通して描かれるのは、夢のお話。未来に思い描く夢、寝ている時に見る夢、想像の夢、様々な夢を追い求めようとした時、醒めない夢が始まる。

ディリリとパリの時間旅行
(フランス・ベルギー/2018年/94分/カラー)
オリジナル版声の出演:シャルル=アンブロン、エンゾ・ラツィト
日本語吹き替え版 声の出演:新津ちせ、斎藤工
ベル・エポックの美しき黄金時代のパリ。街の人々の話題は少女の誘拐事件で持ちきりだった。男性支配団と名乗る謎の集団が犯人だという。ニューカレドニアからやってきた少女ディリリは偶然出会った配達人オレルと共に、ピカソ、ロートレック、キュリー夫人らパリの有名人たちと出会い、犯人を捜していたところ、男性支配団が宝石店を襲う計画を知り、それを阻止する。そこで一躍有名となったディリリだが、今度は男性支配団から標的とされ、彼女が誘拐されてしまう。第44回セザール賞最優秀アニメ作品賞受賞。
2/28(土)17:00~上映後、鹿島茂さん(作家・フランス文学者・明治大学名誉教授)によるトークショーあり

古の王子と3つの花
(フランス・ベルギー/2022年/83分/カラー)
オリジナル版 声の出演:オスカル・ルサージュ、クレール・ドゥ・ラリュドゥカン
日本語吹き替え版 声の出演:市川新之助
クシュ王国の王子は結婚を認めてもらうため、エジプト遠征の旅に出て、神々に祈り祝福されながら戦わずして国々を降伏させ、上下エジプトを統一、最初の黒人ファラオとなる。中世フランスの酷薄な城主に追いやられた王子は、地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放されるが、数年後美しき野生児として城主に立ち向かう。モロッコ王宮を追われた王子は、雇われたお店の揚げ菓子を通じて国から出た事がない王女と出合い、2人は宮殿を抜け出し自分たちで生きていく。 ルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された作品を含む、オスロ監督ならではの色彩による映像美で描く、3つの都、3つの時代を巡る幸せの物語。
3/1(日)17:00~上映後、山崎まどかさん(コラムニスト)によるトークショーあり

〈ミシェル・オスロ監督 短編作品〉
3人の発明家
(フランス/1979年/13分/カラー)
白いレースの世界で、3人の発明家が、美しく便利な機械を発明する。しかし、人々は理解せず、自分たちとは違う生き方を好まない…。

貧しいせむし男の伝説
(フランス/1982年/7分/カラー/台詞なし)
最上階には、手の届かないお姫様。最下階には、嘲笑される小さな背中の曲がった男。その間には、人々、利己心、習慣、偏狭な考え方が横たわっている。しかし、背中の曲がった男には、彼自身も知らない秘密があった…。
4つの願い
(フランス/1987年/5分/カラー)
聖マルタンは、悪党とその妻の四つの願いを叶える。あとは、彼らが永遠に幸せになるたに必要なことを願うだけだ。14世紀のファブリオ(中世フランスの短編物語)に題材を採った作品。
イカロス
(フランス/1989年/12分/カラー)
これはたしかに、迷宮に閉じ込められたダイダロスの息子イカロスの物語だが、ひとつの違いがある……
〈ミッシェル・オスロ監督の愛する映画たち〉
キートンの大列車追跡
(アメリカ/1926年/79分/モノクロ/オリジナル英語版・日本語字幕付)
監督:バスター・キートン
出演:バスター・キートン、マリアン・マック、グレン・キャベンダー
南北戦争当時に実際に起きた北軍列車強奪事件をもとに喜劇王バスター・キートンが撮りあげた超大作無声アクション喜劇。原作のノンフィクション本『The Great Locomotive Chase』は1862年出版で北軍の視点から書かれていたが、キートンとそのスタッフたちは機関車を奪われた南軍の機関士の視点から史実を脚色し、本物の蒸気機関車2台が追いつ追われつチェイスを繰り広げるエキサイティングな戦争喜劇に仕上げた。かつてオーソン・ウェルズは『大列車追跡』のビジュアルについて「南北戦争を最も正確に再現した映画」と賛辞を送った。

オルフェ
(フランス/1950年/95分/モノクロ/オリジナル仏語版・日本語字幕付)*12歳以上の方におすすめ
監督:ジャン・コクトー
出演:ジャン・マレー、フランソワ・ペリエ、マリア・カザレス、マリー・ディア
死んだ妻に会うために冥界へ向かう男の悲恋を描いたギリシャ神話のオルフェウス神話を、コクトーが1950年代のパリを舞台に、死の王女に思いを寄せる詩人の物語としてよみがえらせた傑作。『詩人の血』にも登場した鏡が今度は冥界へと続く扉となり、恐ろしくも優雅な冥界への旅路へと誘う。コクトーの映画に多く出演したオルフェ役のジャン・マレーと、異界の住人を圧倒的な存在感で演じるマリア・カザレスの演技も必見。

幸運を!
(フランス/1935年/77分/モノクロ/オリジナル仏語版・日本語字幕付)*12歳以上の方におすすめ
監督:サッシャ・ギトリ
出演:サッシャ・ギトリ、ジャクリーヌ・ドゥリュバック、ポーリーヌ・カルトン、ポール・デュラック
洗濯屋の娘マリィは、ホテルに洗濯物を届けに行く道中で、近所に住む画家クロードとすれ違い、「幸運を!」と声をかけられる。するとマリィのもとに、宝くじの膨大な賞金が舞い込み、マリィとクロードは豪勢な旅行に出ることに…。ギトリ初のオリジナル脚本による、多幸感に満ちたロマンティック・コメディ。ギトリとドゥリュバックの掛け合いは、ホークスのスクリューボールコメディを先取りするほどに軽妙で息が合っている。

かぐや姫の物語
(日本/2013年/137分/カラー/オリジナル日本語版・英語字幕付)
監督:高畑勲
声の出演:朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子
前作から14年の歳月を経て、21世紀に巨匠高畑勲が、日本最古の文学作品「竹取物語」を、まったく新しい方法をもって蘇らせたアニメーション史に残る傑作。かぐや姫という一人の女性が、どのように笑い、泣き、喜び、怒り、そして決断したのか──誰もが知るおとぎ話のプリンセスに、躍動的な生が与えられる。第87回アカデミー賞長編映画賞ノミネート、第8回アジア太平洋映画賞最優秀アニメーション映画賞受賞。

城の生活
(フランス/1966年/93分/モノクロ/オリジナル仏語版・日本語字幕付)*12歳以上の方におすすめ
監督:ジャン・ポール・ラプノー
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ピエール・ブラッスール、フィリップ・ノワレ
20歳のマリーは、ノルマンディの海辺近くで果樹園を営む夫との退屈な生活に飽き、花の都パリでの生活に憧れを募らせていた。1944年6月5日、連合軍ノルマンディ上陸作戦の前夜、マリーが屋敷の中をぶらついていると納屋の中で潜伏していた連合国側の軍人ジュリアンと出会う。そこへドイツ軍のクロップストック大尉が現れ、ジュリアンと大尉はマリーをめぐって、戦争そっちのけで争うことに…。恋のさやあての渦中のマドンナをカトリーヌ・ドヌーヴが好演。

ワークショップ
映画を観た後に、さらにワークショップで楽しみながらオスロ監督の世界にたっぷりひたりましょう!
【注意事項】
- ワークショップへの参加には事前登録が必要です(詳細は裏面をご覧ください)。16歳未満の子供のみがワークショップに参加できますが、「ヒエログリフ」ワークショップは例外となります。
- 保護者はお子様と一緒にワークショップに参加できますが、座席はお子様優先となります。
- ワークショップ参加に必要な道具は全て用意されていますので、ご持参の必要はありません。
- 日仏の通訳が付きます。
〈古代エジプトの象形文字で名前を書こう!〉
『古の王子と3つの花』第一話の舞台、古代エジプトの世界へようこそ。むかしの人たちが使っていた“ヒエログリフ”というふしぎな文字で、自分の名前を書いてみましょう。まるで古代エジプトの人になった気分が楽しめます。
開催日時:2/21(金)11~13時 (『古の王子と3つの花』の上映後、12時40分頃より開始)
所要時間:20分
対象:小学校1年生以上(大人も参加可)
参加費:以下の上映料に含みます1,100円 (小学生以下は800円)
〈コマドリ・アニメを作ってみよう!〉
映画『ディリリとパリの時間旅行』を見たあと、登場キャラクター“ショコラ”の人形を少しずつ動かして写真を撮影。簡単アプリで、写真が動き出します! 最後はみんなの作品をスクリーンで上映して楽しみましょう。
開催日時:2/22(日)13:30~15:20、2月25日(水)15:00~16:50
所要時間:90分+上映会(20分)
対象:8歳以上(大人の参加不可)
参加費:1,500円
〈アフリカの太鼓「ジャンベ」演奏体験!〉
『キリクと魔女』に登場するアフリカの太鼓、“ジャンベ”をみんなで演奏してみましょう。お祭りやダンスの伴奏に使われる楽器なので、自然と体が動き出し、ウキウキ楽しい気分になりますよ。
開催日時は追ってこちらのページにてお知らせします。
所要時間: 1時間
対象:4歳から(6歳未満の幼児は保護者同伴が必要です。大人の方は同伴のみでワークショップ参加はできません。)
参加費:1,500円
トークショー
*日本語のみとなります。Seulement en japonais
2/28(土)17:00~ 「ディリリとパリの時間旅行』上映後
ゲスト:鹿島茂さん(作家・フランス文学者・明治大学名誉教授)
Shigeru KASHIMA
フランス文学者。元明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。
『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。新刊に『日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三』(中央公論新社)、『フランス史』(講談社)などがある。
3/1(日)17:00~ 「古の王子と3つの花』上映後
ゲスト:山崎まどかさん(コラムニスト)Madoka YAMAZAKI
15歳の時に帰国子女としての経験を綴った『ビバ! 私はメキシコの転校生』で文筆家としてデビュー。女子文化全般/アメリカのユース・カルチャーをテーマに様々な分野についてのコラムを執筆。著書に『ランジェリー・イン・シネマ』(blueprint)『映画の感傷』(DU BOOKS)『真似のできない女たち ——21人の最低で最高の人生』(筑摩書房)、翻訳書に『ありがちな女じゃない』(レナ・ダナム著、河出書房新社)『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』『ノーマル・ピープル』(共にサリー・ルーニー著/早川書房)等。
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