映画上映後には、本作のプロデューサーであるパトリック・キネ氏との交流の時間を設けています。
キネ氏は、フランス語圏の映画界において高く評価されている著名なプロデューサーであり、強いメッセージを持つ作品の普及に尽力してきました。
これまでに関わってきた映画やテレビ作品は多岐にわたり、普遍的なテーマを探求しつつ、多様な文化の魅力を際立たせる内容でも知られています。
今回は、彼のこれまでの歩みや取り組み、そして映画という芸術に対するビジョンについて直接お話を伺える、貴重な機会となることでしょう。
パトリック・キネ
1987年から1991年にかけてベルギーの国立舞台芸術・映像技術高等学院(INSAS)で演出を学ぶ。
その後、現場監督、制作主任、そしてとりわけ第一助監督として(シャントル・アケルマン作品などに携わりながら)経験を積み、1992年にアルテミス・メディアを設立。1994年にはアルテミス・プロダクションへと発展させた。
現在、アルテミスおよびその子会社アルテビス(実制作および配給を担う)は、長編映画、短編映画、テレビ映画、ドキュメンタリー、テレビシリーズといった幅広いジャンルで活動している。
2010年には、キネ自身がアンドレ・デルヴォー・アカデミーを創設し、同アカデミーの会長として、ベルギー映画界の才能を国内外に発信するための映画賞「マグリット・デュ・シネマ」(日本アカデミー賞に相当)を立ち上げた。
また、キネはベルギー王立シネマテークの理事を務めており、ベルギー映画の遺産の保存と普及に尽力している。