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『ONODA  一万夜を超えて』 上映&トークイベント

『ONODA  一万夜を超えて』 上映&トークイベント

日程

2025年10月3日(金)18:00 / 10月19日(日)16:00

場所

東京日仏学院エスパス・イマージュ

料金

一律1,100円。チケットはPeatixにて発売中。

第二次世界大戦終結から80年を迎えたのを記念して開催する特集上映「戦後80年ー日仏の交差する視線」にて、フランス映画界の俊英アルチュール・アラリ監督が日本人の俳優たちと撮った『ONODA 一万夜を超えて』を特別上映します。上映後には、ゲストのトークショーも開催予定です。

 

ONODA一万夜を超えて

(フランス=日本/2021年/174分/カラー/デジタル/日本語/無字幕)

監督:アルチュール・アラリ

出演:遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、カトウシンスケ、イッセー尾形

太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の物語を、フランスの新鋭アルチュール・アラリ監督が映画化。第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。

 

《監督の言葉》

『ONODA』はアクションのないアクション映画、戦争のない戦争映画です。

小野田は、人間が正当化しがたいことを正当化するために、地政学的、イデオロギー的、あるいは宗教的な物語を自らに語る能力を極限まで体現した存在である。これは現代に特有の性質であり、私たちはそれを世界のどこにいようとも受け継いでいる。

 

《批評》

「フィリピンのある島で、第二次世界大戦が終わった後も30年間戦い続けた日本人の実話を通して、アルチュール・アラリは「平和も死も望まなかった男」の壮絶な伝記映画を描き出している」リュック・シャセル、「リベラシオン」紙

 

「アルチュール・アラリは、死と孤独に直面したアンチヒーローの、時間とジャングルという物理的な体験を私たちに共有するよう誘う。この映画のスタイルは、日本の巨匠(溝口健二)だけでなく、ウォルシュからイーストウッドに至るアメリカの巨匠たちも彷彿とさせる。内なる旅と30年にわたるサバイバル物語の間で、アラリ(その初監督作品『汚れたダイヤモンド』はすでに高い志を持ち、成功を収めていた)は、文化、祖国、原理主義への迷走、純粋さの追求とは何かについて、普遍的な考察を提示している。

20世紀に根ざしたこの一人の人間の運命には、人間存在やあらゆる文明の本質に内在する、現代の危機や迷走を読み解く鍵が十分に含まれている。比類なき豊かさと美しさを湛えた『ONODA 一万夜を越えて』は、映画が夢を見る装置であると同時に、世界を考えるための装置でもあることを私たちに思い出させてくれる」オリヴィエ・ペール

 

 

  • ⓒ bathysphere

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    作家

    ベルナール・サンドロン

    1946年5月6日、フランス・パリ生まれ。アジア、特に日本でマーケティングおよびコンサルティング分野において豊富な経験を積んだ後、現在はアジア市場におけるラグジュアリーブランドの支援を専門とするBcilJapon.kkのオーナー兼社長を務める。
    主な著書:『ONODA 30 ans seul en guerre(小野田――その孤独な30年戦争)』、『賢い女性はいつもエレガント』(NHK出版)

     

    映画監督

    アルチュール・アラリ

    仏パリ出身。「汚れたダイヤモンド」(16)で長編監督デビューし、フランス映画批評家協会賞作品賞を受賞するなど、仏映画界で高い評価を獲得。太平洋戦争終結から約30年後に日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の物語を映画化した長編監督第3作「ONODA 一万夜を越えて」(21)は、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品される。

    2023年、ジュスティーヌ・トリエ監督との共同脚本作「落下の解剖学」でアカデミー脚本賞を受賞。同作はカンヌ国際映画祭コンペティション部門最高賞のパルムドールとゴールデングローブ賞最優秀脚本賞にも輝いた。俳優としてはジュスティーヌ・トリエ監督作「ソルフェリーノの戦い」(13)で長編映画に初出演。その他の出演作に諏訪敦彦監督作「ライオンは今夜死ぬ」(17)など。

    俳優

    カトウシンスケ

    1981年8月18日 東京都出身。 所属事務所 ADONIS A。 劇団「オーストラ・マコンドー」メンバー。主な出演作に、「敵」「ゆきてかへらぬ」「ミッシング」「ある男」「誰かの花」「ONODA 一万夜を越えて」「風の電話」「ケンとカズ」、「大河ドラマ 青天を衝け」「呪怨:呪いの家」「ひよっこ」、マカロニえんぴつMV「はしりがき」など。第31回 高崎映画祭 「ケンとカズ」にて最優秀新進俳優賞受賞。

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