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ビジュアルアート

展覧会「Thierrée / Daifu」ヴィクトワール・ティエレ、題府基之

展覧会「Thierrée / Daifu」ヴィクトワール・ティエレ、題府基之

会期

2026年3月19日(木)~4月26日(日)
※ 3月19日(木)18時30分よりオープニングレセプションあり

時間

火~木・土:11時~18時
金・日:11時~17時
※3月19日(木)は18時30分~21時

休廊日

月曜・祝日

入場

無料

ヴィクトワール・ティエレ(1988年生まれ、パリ在住)と題府基之(1985年生まれ、東京在住)の作品に共通する要素は、身体の不在である。彼らは(土地の)風景——文字通りの風景と文化的風景——のさまざまな側面、そしてその身体がその場所の形成に及ぼした影響に焦点を当てている。

ティエレの作品では、近年の焦点は沖縄にある。その政治性は、写真家・東松照明の視点を通じてすでに考察されてきたが、東松の作品は日本人写真家としての視点に根ざしていたのに対し、ティエレの作品は、ミリタリー・カルチャーに内在する美学と、それが世界に与える痕跡に対する絶え間ない関心のなかにある。

題府基之の初期作品は、不条理なほどに密集した家族のあいだ、妊娠中の母/恋人と彼自身のあいだの親密さを扱っていたが、彼の写真作品の大半は、カメラという異質な眼を通して撮られた人影のない都市、そのストリートに焦点を当てている。設定を変更しないカメラによって、イメージは人工的な色調に飽和する。

 

本展で、ティエレは「UFO(未確認飛行物体)」の映像を展示する。本作は、赤外線軍事技術と不穏なサウンドを用い、疑いもなく現存しつつも意図的に未知のままに保たれる対象に付随する、抽象的な不安を喚起する。また、軍事装備の機能によって規定された審美的形態を暗示する彫刻作品も展示される。また、題府の写真シリーズ「untitled(Surround and Pee)」から抜粋されたイメージ数点と、「Untitled  (Shadow)」からのイメージ1点も展示される。

これらの写真には、写真家も被写体となる人間も写っていないが、都市の痕跡によって両者が暗示されている。

ティエレと題府の作品においては、人物も場所も明示されていないが、そこに存在するものは、この不在が組み込まれている人工性の輪郭である。彼らのそれぞれの関心が交わり、そこに暗示される不在の人間が、作品を共感可能なものとしている——アーティストからアーティストへ、アーティストから観客へと。

 

主催:東京日仏学院、MISAKO & ROSEN
助成:ヴィラ九条山、ベタンクールシュエーラー財団

アーティスト

ヴィクトワール・ティエレ(Victoire THIERRÉE)

彫刻家、写真家、映像作家。1988年生まれ、パリ在住。2025年、6年間にわたるプロジェクトの集大成となる個展「Okinawa!!」をコレクション・ランベール(アヴィニョン)にて開催。同じタイミングでRVB Books(パリ)より初の写真集「Okinawa!!」が出版された。

2024年、フランス国立宇宙研究センター(CNES)での1年間のレジデンスの一環として、鉄鋼彫刻を制作した。この作品はLa Friche la Belle de Mai(マルセイユ)で展示され、現在はEspace de l’Art Concret(モン・サルトゥー)でも展示中。

2026年4月、日本初個展「Okinawa !!」を、KG+フェスティバルの一環で関西日仏学館(京都)で開催。現在、京都のヴィラ九条山にて6ヶ月のレジデンスを行っている。2022年にdiscovery賞を受賞したビエンナーレNova_XXパリ)をはじめ、La Friche la Belle de Mai(マルセイユ)など、多数の展覧会に出展。2023年にLa Maison de Rendez-Vous(ブリュッセル)、2025年にSuzanne Tarasiève gallery(パリ)、2026年にDvir gallery(パリ)にて個展を開催。KG+ディスカバリーアワード(日本)のファイナリスト10名にも選出された。

アーティスト

題府基之

東京生まれ(1985年)、現在東京を拠点に活動中。主な展覧会に「Japanese Photography from Postwar to Now」サンフランシスコ近代美術館(2016年、グループ展)、「untitled (surround)」MISAKO & ROSEN、東京(2018年、個展)、「untitled (surround)」 The Green Gallery、ミルウォーキー(2019年、個展)、「Pastoral (Grind and Drone)」47 Canal、ニューヨーク(2019年 グループ展)および「Lovesody」、MEP Studio(ヨーロッパ写真美術館)、パリ(2022年、個展)がある。2025年、東京・銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催されたグループ展「スペクトラム スペクトラム」に参加。

2014年にPrix Pictetのファイナリストに選出され、ロンドン・ヴィクトリア&アルバート博物館での展覧会に出展。2017年には日産アートアワードのファイナリストに選ばれた。著名な出版物に「Lovesody」(Little Big Man、2012年)、「Project Family」(Dashwood Books、2013年)、「Still Life」(Newfave、2016年)のほか、フランスの小説家ミシェル・ウエルベックとのコレボレーションによる「Hypermarché-Novembre/大型スーパー 11月」(The Gould Collection、2018年)も刊行されている。さらに、現代美術雑誌「Section」の出版も行う。

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