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『響き』 ヴィラ九条山レジデント トニー・ジュアノーとジェラルド・ヴァトランによる展覧会

『響き』 ヴィラ九条山レジデント トニー・ジュアノーとジェラルド・ヴァトランによる展覧会

『響き』
ヴィラ九条山レジデント トニー・ジュアノーとジェラルド・ヴァトランによる展覧会
2024年1月19日(金)~ 2月11日(日)
東京日仏学院


2023年ヴィラ九条山レジデントである、トニー・ジュアノーとジェラルド・ヴァトランによる二人展。本展では「マテリアルの共生」「革新性」「文化の交差」を導きの糸とする、二人のリサーチから生み出された作品を紹介します。

デザイナー、工芸家、研究者のトニー・ジュアノーは、生物の色素を使用した初のカルトナージュの技術によるプリーツテキスタイル作品シリーズ「UNDULA(ウンデュラ)」を紹介します。本展で展示するのは、植物や花、樹皮から抽出した染料で手染めしたプリーツを、曲げてステッチで固定した繊細な作品です。フランスのリュベロン地方にある、染色用の植物が多くある植物園Jardin Conservatoire des Plantes Tinctorialesで、職人の杉浦はるみとの出会いから生まれました。

工芸家、ジェラルド・ヴァトランの作品「Verre-Bambou ガラスと竹」は、パリのケ・ブランリー美術館で開催された日本の竹工芸展から着想を得て京都で行ったプロジェクト「バンブー・ガラス」の結晶です。ガラスと竹というふたつの素材のコントラストと調和が、フランスと日本の文化同士の対話を表現しています。ガラスという素材の特殊性と複雑さや、液体から固体への神秘的な変化に魅了されたヴァトランの作品は、吹きガラスの技術を用い、彫刻、エナメル、パーツの追加やガラスのくり抜き加工などにより美しく仕上げられています。

アーティスト

トニー・ジュアノー

デザイナー、工芸家、研究者。2017年に、科学とテキスタイルが交差するラボラトリー「アトリエ・サムビオーシス(Atelier Sumbiosis)」を設立。微細藻類を用いた染色、虫食いのモチーフやバクテリアによる布地のプリントなど、ラボのリサーチのインスピレーションの源となっているのは共生(シンビオーシス)の原則であり、生物と素材とのイノベーティブでエコロジカルなコラボレーションを目指す。高等教育にも携わり、国立高等工業デザイン学院(ENSCI-Les Atelier)、パリ国立高等装飾芸術学院(ENSAD)やフランス・モード研究院(IFM)などでバイオデザインの重要性を紹介している。ヴィラ九条山では、ウニの骨格と棘を用いた色素を用いた染色技法のリサーチを行なった。

アーティスト

ジェラルド・ヴァトラン

工芸家。アール・ヌーヴォー発祥の地、ナンシー生まれ。ガラスの特殊性と複雑さや、液体から固体への神秘的な変化に魅了されたヴァトランの作品は、吹きガラスの技術を用い、手作業で制作されたあと、彫刻、エナメル、パーツの追加やガラスのくり抜き加工などにより美しく仕上げられている。2020年には、欧州ガラス研究・研修センター(CERFAV)とのコラボレーションにより、アール・ヌーヴォーの代表的建築のひとつ、マジョレル邸(Villa Majorelle)の修復にも参加。ガラス工芸ブランド《ドーム(Daum)》のためのガラスペーストによる限定エディションも発表。ヴァトランの作品は、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)、装飾芸術美術館(パリ)や石川県立伝統産業工芸館(金沢)などに収蔵されている。

ヴィラ九条は、フランスのヨーロッパ・外務省の文化機関です。アンスティチュ・フランセの支部の一つとして活動し、主要メセナのベタンクールシュエーラー財団とアンスティチュ・フランセパリ本部の支援を受けています。

日程

2024年1月19日(金)~ 2月11日(日)

会場

東京日仏学院

入場

無料

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