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講演会

マルグリット・デュラス 没後30年 全作上映

マルグリット・デュラス 没後30年 全作上映

日程

2026年6月7日(日)〜7月19日(日)

会場

東京日仏学院エスパス・イマージュ

料金

一律1,200円、但しトークショー付きの回のみ1,500円(全席自由/入場はチケット番号順)
Peatixにて2025年5/16(土)正午より発売開始。

第7回映画批評月間」レトロスペクティブ部門は、没後30年を記念し、マルグリット・デュラスの全監督作品を特集します。

マルグリット・デュラスは、1966年から1984年にかけて19本もの作品を監督し、物語、映像、声、沈黙、そして観客との関係そのものを絶えず問い直しながら、映画表現の極限へと踏み込んでいきました。今日なお多くの映画作家や芸術家に決定的な影響を与え続ける、デュラスの豊饒かつラディカルな映画世界。上映のほか、日仏の識者たちによる講演会も開催します。

映画表現の可能性を切り拓き、既存の文法を根底から揺さぶったその軌跡を、いま改めて見つめ直しましょう。

 

《長編作品 》

 

ラミュジカ La Musica 

(フランス/1966年/80分/モノクロ)

出演:デルフィーヌ・セリッグ、ロベール・オッセン、ジュリー・ダッサン

デュラスの初監督作で、同名戯曲をポール・セバンと共同で映画化した作品。孤独を埋める夜の対話を通して、エヴルーの街を中心に、ひとつの恋愛関係の終焉とその余波が描かれる。「不在」や「記憶」をめぐる女性像に、デルフィーヌ・セリッグが唯一無二の存在感と声で命を吹き込み、ここからふたりの創造的な協働が始まる。「映画において通常は二次的とされる“会話”が、本作ではまさに主題となっている」マルグリット・デュラス

 

 

上映日:

6月7日(日)11:00

6月19日(金)17:00

 

破壊しに、と彼女は言う Détruire, dit-elle

(フランス/1969年/90分/モノクロ)

出演:カトリーヌ・セレール、マイケル・ロンズデール、アンリ・ガルサン

療養施設で出会う4人の男女。娘との関係に問題を抱えるエリザベート、死産を経験したばかりの妻アリッサとその夫マックス、そして多くのものに恐怖を抱えるユダヤ人のシュタイン。次第に彼らは打ち解けていくが、エリザベートの夫の到来によって、その関係は揺らぎ始める。とりとめのない会話から彷徨へと至る中で、デュラスは、物語や対話の既存の方法論を断ち切る、謎めいた映画を生み出す。「もし人間がその孤独の中で変わらないのなら、何も可能ではない。あらゆる革命は欺瞞に終わるだろう」マルグリット・デュラス

 

 

上映日:

6月7日(日)13:15

6月18日(木)19:00

 

 

黄色い太陽 Jaune le soleil 

(フランス/1971年/80分/モノクロ)

出演:カトリーヌ・セレール、サミー・フレー、マイケル・ロンズデール、ディオニス・マスコロ

ある夜、サバナとダヴィッドは、架空の町シュタットの労働者階級が住む郊外にあるユダヤ人アバンの家を訪れ、その夜に予定されている処刑まで彼を監視することになる。1968年以降の政治的な閉鎖空間を舞台に、自身の小説『アバン・サバナ・ダヴィッド』を脚色した本作で、デュラスは悪夢のような雰囲気の中での「言葉」の演出を通じて、資本主義とスターリン主義を分析する。表現と思想のシステムを探求した本作は、デュラスの“伝統的な映画”の流れを締めくくる作品となる。

 

 

上映日:

7月5日(日)11:00

7月10日(金)19:00

 

ナタリー・グランジェ Nathalie Granger 

(フランス/1972年/83分/モノクロ)

出演:ルチア・ボゼー、ジャンヌ・モロー、ジェラール・ドパルデュー

イタリア人女性とその女友達が過ごす昼下がり。娘ナタリーの問題行動や、ラジオから流れる未成年殺人者のニュース、突然現れるセールスマンによって、空気は不穏に揺らぎ始める。自身のフィルモグラフィーの分岐点において、デュラスは過激な道を選び、テキストを排し、言葉にできないものに秘められた緊張感に焦点を当て、ボゼーとモローの苦悩に満ちた顔をとらえていく。「『ナタリー・グランジェ』のなかには、深い意義申し立てがある。これは、家の外のものすべてに対する係争なのよ」

 

 

上映日:

6月7日(日)15:30 *上映後、竹内航汰さんによる講演会「『ナタリー・グランジェ』、ならず者の声を聞く」あり(オンライン)

6月20日(土)14:30

 

ガンジスの女 La Femme du Gange 

(フランス/1972年/87 分/カラー)

出演:カトリーヌ・セレール、ニコル・イス、ジェラール・ドパルデュー

デュラスは、152の固定ショットを用いて、ある男性と、今は亡き女性との情熱的な恋の物語を描き出す。監督第5作となる本作で、デュラスは「映像の映画」と「声の映画」という二重構造を通して、極限まで研ぎ澄まされたシンプルさを追求した。「これはいわば二つの映画だ。映像として展開する映画と並行して、映像を伴わない純粋に声だけの映画が進行している。二人の女性のオフの声は、画面に現れる登場人物とはまったく結びついていない。さらに言えば、画面に映る人物たちは、対話を通してのみ物語が現れるその二人の女性の存在を、完全に知らない」

 

 

上映日:

7月4日(土)18:30 *上映後、岡村民夫さんによる講演会あり。

7月10日(金)16:30 

 

インディア・ソング India Song

(フランス/1975年/120分/カラー)

出演:デルフィーヌ・セリッグ、マイケル・ロンズデール、クロード・マン

自身のフランス統治下のインドシナでの幼少期の記憶をもとに、植民地主義への隠喩的批評を刻んだ映画作家デュラスの代表作。映像と音の結びつきはさらに解体され、記憶の断片と叶わぬ愛の亡霊が呼び集められる。忘れがたいカルロス・ダレッシオの美しくも切ない旋律が句読点のように挿入され、重要な出来事のすべては画面の外で起こり、遠くから響く登場人物たちの声によって語り直される。「たぶん女、ただ女だけが、こんなことを企てる勇気を持つことができた。『インディア・ソング』をつくって、すべてを失う危険を冒すという」

 

 

上映日:

6月13日(土)17:00 *上映後、カミーユ・ヌヴェールさんによる講演会「マルグリット・デュラス、その魅力と魅惑」あり

7月16日(木)14:00

 

ヴェネツィア時代の彼女の名前 Son nom de Venise dans Calcutta desert

 (フランス/1976年/120分/カラー)

出演:デルフィーヌ・セリッグ、ニコル・ヒス、シルヴィ・ニュイッテン

前作『インディア・ソング』で大使館邸として用いられたパリ郊外のロスチャイルド邸を舞台に、改修を目前に控えた廃墟の内外が緩やかな移動撮影で捉えられる。そこに『インディア・ソング』のサウンドトラックがそのまま重ねられ、映像と音のずれによって前作を「破壊」する試みとなっている。デュラス自身は本作を、自らの映画作品の中でも最も重要な試みと位置づけた。「『ヴェネツィア時代の彼女の名前』とは、巨大な破壊の建設。建設するのは、巨大な破壊」

 

 

 

上映日:

6月20日(土)11:30

7月12日(日)13:15

 

バクステル、ヴェラ・バクステル Baxter, Vera Baxter 

(フランス/1976年/90分/カラー)

出演:デルフィーヌ・セリッグ、クローディーヌ・ガベイ、フランソワ・ペリエ

近代的な邸宅で裏切られ、孤独のうちに生きるひとりの女は、束の間そこを訪れた謎めいた美女と静かに時を共有する。物語られる出来事は、ほとんどそれだけ。しかし、デュラスによる執拗なまでに反復する言葉が、閉ざされた空間に欲望と不在の気配を満たしていく。禁欲的な映像のなかで、愛と記憶の残響だけがいつまでも漂い続ける。原作となったのはデュラスの戯曲『シュザンナ・アンドレール』(1968)。カルロス・ダレッシオによる中南米調の音楽が間断なく流れ続ける。

 

 

上映日:

7月3日(金)16:00

7月5日(日)13:30

 

木立の中の日々 Des journées entières dans les arbres 

(フランス/1976年/95分/カラー)

出演::マドレーヌ・ルノー、ジャン=ビエール・オーモン、ビュル・オジェ

植民地で暮らす裕福な老女が、パリに住む息子を訪ねる。過去へのノスタルジーを帯びた物語は、簡潔な演出とどこか滑稽な調子が交差し、その奥にひそむ優しさを浮かび上がらせる。演劇、映画において20世紀フランスを代表する偉大な女優であり、デュラスにとって「自らの分身」とも言える重要な芸術的パートナーの一人だったマドレーヌ・ルノーが、息子を縛る母親像を圧倒的な存在感で演じ、複雑で忘れがたい人物像をつくり上げている。

 

 

上映日:

7月11日(土)16:00

7月17日(金)16:30

 

 

トラック Le Camion 

(フランス/1977年/78分/カラー)

出演:マルグリット・デュラス、ジェラール・ドパルデュー

田舎の家のリビングルームに座り、デュラスは脚本を読みながらジェラール・ドパルデューに物語を語る。トラックが映る数カットと、道中で捉えられた一瞬の情景だけが、共犯関係と知性にあふれた、遊び心あふれる二人のやり取りを彩っている。

「『トラック』は映画についての映画。(…)この時制、条件法過去──「そうだったとしよう」──という遊戯的時制を使いながら、ここでしたかったのは、観客からある種の表象を奪い取ることだと思う」

 

 

上映日:

6月10日(水)16:30

6月13日(土)12:30

 

 

船舶ナイト号 Le Navire Night

(フランス/1978年/95分/カラー)

出演:ドミニク・サンダ、ビュル・オジェ、マチュー・カリエール

パリの夜、電話局で働く青年J・Mは、深夜の当直中に偶然かけた電話で女性Fと出会い、顔を知らぬまま数年にわたり電話だけで関係を続けていく。実話に着想を得た本作は、都市の夜景と電話という視覚と聴覚の分断を通して、デュラス的な語りを浮かび上がらせる。画面には俳優の素顔や無人のパリが映し出され、物語はデュラス自身の声によって進行する。「見えるもの」を排したことで、むしろ不在の愛の強度を際立たせた挑戦的な作品。

 

 

上映日:

6月28日(日)13:00

7月4日(土)16:15 

 

 

マルグリット・デュラスのアガタ Agatha et les lectures illimitées

(フランス/1981年/90分/カラー)

出演:ビュル・オジェ ヤン・アンドレア

海辺にあるホテルの無人のロビーで、母の死後八ヶ月ぶりに出会う兄妹。兄を愛していながら妹のアガタは旅立ちを告げる。声はマルグリット・デュラス自身と、彼女の最後の恋人、ヤン・アンドレアによる。アンドレアとビュル・オジは、広い空間をすれ違いながらも決して触れ合うことなく漂い続ける。ときに鏡には、撮影機材を操作するカメラマンの姿さえ映り込み、映画が「作られている現場」そのものが露出する。「これは私が幸福について書いた最初の映画」

 

 

上映日:

6月14日(日)11:00

7月11日(土)13:30

 

 

ローマの対話 Dialogue de Rome

(フランス/1982年/62分/カラー)

フランス語の声:マルグリット・デュラス

 

『セザレ』に続き、デュラスは再びベレニスへのオマージュを捧げる。今度はローマ軍人とサマリアの女王とのあいだに成立しない愛の物語を通してである。彼女はアッピア街道やナヴォーナ広場といった都市の象徴的な場所を、入り組んだ中心街の風景として撮影し、ヤン・アンドレアとの対話を重ねながら構築していく。

 

 

上映日:

*『大西洋の男』と併映

7月11日(土)11:00

7月17日(金)14:00

 

 

子どもたち Les Enfants

(フランス/1984年/90分/カラー)

出演:アクセル・ボグースラフスキー、タチアナ・ムウキン、ダニエル・ジェラン、アンドレ・デュソリエ

 

デュラスの最後の監督作であり、世界の敗北と「幼年期」をひとつの解答として描く哲学的寓話で、自作の童話『ああ、エルネスト』(1971)をユーモアと哀感をもって映画化している。そこでは、欠陥のある教育システムへの抵抗が讃えられる。主演のアクセル・ボグースラフスキーは、分類不能な道化として見事な存在感を放っている。「これは、知について語る作品ながら、限りなく絶望的なコメディ映画」

 

 

上映日:

7月12日(日)16:00

7月19日(日)19:00

 

《短編・中編作品 》

 

セザレCésarée

(フランス/1978年/11分/カラー)

声の出演:マルグリット・デュラス

 

アミー・フラネルの音楽に導かれながら、デュラスはテュイルリー庭園の風景に、滅び去った古代都市セザレの残響を重ね合わせていく。廃墟の記憶とマイヨールの彫像たちのあいだを彷徨いながら、彼女が見つめるのは、引き裂かれ、踏みにじられた愛――その面影は、王妃ベレニスの姿を借りて静かに浮かび上がる。『船舶ナイト号』で撮影されたが使用されなかった映像が用いられている。

 

 

上映日:

*『デュラスと映画』と併映

7月4日(土)14:15

7月11日(土)18:30

 

 

陰画の手 Les Mains negative

 (フランス/1978年/18分/カラー)

『セザレ』と同じ経緯で制作された短編作品。夜明けから早朝にかけてのパリの街が車窓越しに捉えられ、そこにデュラス自身のモノローグが重ねられる。彼女は、大西洋に面したスペインのアルタミラ洞窟に残された手形を、人間が手で書いた最初の愛と欲望の叫びと解釈し、その声に成り代わるように語る。こうして夜のパリは、洞窟という原初的な空間の比喩へと変貌していく。 「突然、午後七時に、私は自分が人間の植民地的条件のなかにいると気づいた。(…)『陰画の手』という映画は恐ろしいと思う。これは恐怖映画よ」

 

 

上映日:

*『マルグリット、あるがままの彼女』と併映

6月18日(木)17:00

6月21日(土)11:00

 

 

オーレリア・シュタイネル(メルボルン)Aurélia Steiner Melbourne

(フランス/1979年/35分/カラー)

声の出演:マルグリット・デュラス

午後から夕暮れへと移り変わるセーヌ河を、ゆっくりと進む船上から捉えた映像に、デュラスのモノローグが重ねられる。18歳というデュラスにとって特別な年齢のオーレリアは、収容所で死んだユダヤ人への愛の言葉を書き送る。彼女はその死者の孫あるいは子の世代にあたり、オーレリアは特定の個人にとどまらず、世界中に遍在するのである。「これは限界的映画で、私にはこれを超えることができない。いわば、私が剥き出しになっている。ユダヤ人の事象を「理解できない」と絶望している私が、剥き出しになっている」

 

 

 

オーレリア・シュタイネル(ヴァンクーヴァー)Aurélia Steiner Vancouver

(フランス/1979 年/48分/モノクロ)

声の出演:マルグリット・デュラス

デュラスは、自身の小説に繰り返し登場する人物の一人、オーレリア・シュタイネルを再び取り上げ、今回は彼女が両親に宛てて書いた手紙を映像化する。ノルマンディの海辺、室内、無人の貨物駅など、やはり『船舶ナイト号』で使用されなかったショットを用いながら、デュラスはひとりの謎めいた人物の背後へと身を引き、その人物が徐々に自らの物語と過去を明らかにしていく過程を描き出す。

 

 

 

 

『オーレリア・シュタイネル(メルボルン)』+『オーレリア・シュタイネル(ヴァンクーヴァー)』

上映日:

6月28日(日)11:00

7月5日(日)16:00

 

 

大西洋の男L’Homme atlantique

(フランス/1981年/42分/カラー)

出演:ヤン・アンドレア、マルグリット・デュラス(声)

執拗な言葉がイメージをのみ込みながら、デュラスは『アガタ』のラッシュ素材と朗読の断片を用いて、愛する男に去られた女性の悲しみと痛みを語る。そこには、愛の喪失をめぐる抑制された喪の表現が立ち現れ、ヤン・アンドレアの面影が影のように付きまとう。

 

 

上映日:

*『ローマの対話』と併映

7月11日(土)11:00

7月17日(金)14:00

 

 

《マルグリット・デュラスについてのドキュメンタリー》

 

マルグリット・デュラス、あるがままの彼女

(フランス/2002年/61分/カラー、モノクロ)
監督:ドミニック・オーヴレイ

出演:マルグリット・デュラス、ジャン=リュック・ゴダール、ジャンヌ・バリバール(歌・朗読)

「よく笑い、真面目で、誠実で、挑発的で、注意深く、きっぱりしていて、しかしなによりも若々しく、自由な彼女に近づくために」、デュラスの盟友であり、『トラック』『バクステ、ヴェラ・バクステル』などの編集を手がけたオーヴレイの貴重なドキュメンタリー。デュラスの幼年時代の写真やインタヴュー映像から、作家、映画監督としてだけではないデュラスというひとりの女性の様々な表情が見えてくる。

 

上映日:

*『陰画の手』と併映

6月18日(木)17:00

6月21日(土)11:00

 

デュラスと映画 

(フランス/2014/60分/カラー、モノクロ)

監督:ドミニック・オーヴレイ

出演:マルグリット・デュラス、メルヴィル・プポー、ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、ジャンヌ・バリバール(声)
ジャン=ピエール・メルヴィルとの貴重な対談映像や撮影現場の記録、関係者たちの証言を通して、観客として、映画監督として、そして作家として――デュラスが映画と結んだ、濃密で挑発に満ちた関係を鮮やかによみがえらせていく。

 

上映日:

*『セザレ』と併映

7月4日(土)14:15

7月11日(土)18:30

《デュラス/レネ》

ヒロシマモナムール Hiroshima Mon amour

(フランス、日本/1959年/91分/モノクロ)

監督:アラン・レネ 脚本:マルグリット・デュラス 出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英二

原爆投下後の広島。フランス人女性と日本人男性は、束の間の、決して結ばれることのない愛を生きる。個人の記憶と歴史の傷、ふたつのトラウマが交差するなかで立ち上がる、愛と破壊の鮮烈な詩篇。アラン・レネとマルグリット・デュラスというふたりの才能が出会い、「映画の限界そのものを押し広げる」(J-L・ゴダール)傑作が誕生した。

 

 

 

上映日:

6月13日(土)14:45

6月26日(金)16:15

 

講師

カミーユ・ヌヴェール

映画監督、批評家である彼女は、マルグリット・デュラス脚本・アラン・レネ監督『ヒロシマ・モナムール』にちなんで、“ネヴェール”というペンネームを選んだ。『カイエ・デュ・シネマ』や『ラ・レットル・デュ・シネマ』などに寄稿し、2018年からは日刊紙『リベラシオン』で批評を執筆している。ラジオ番組にも頻繁に出演しており、フランス・クルチュールや、フランス・インターの番組『ル・マスク・エ・ラ・プルーム』などに出演している。 本名のサンドリーヌ・リナルディ名義では、『Mystification ou l’histoire des portraits(ミスティフィケーション――あるいは肖像画の物語)』(2005年)と『Cap Nord(北岬)』(2012年)の2本の映画を監督している。また、以下の共著書にも名を連ねている:『Mondes imaginaires : le cinéma de Manoel de Oliveira(想像上の世界――マノエル・ド・オリヴェイラの映画)』(Vendémiaire、2017年)『Samuel Fuller, le choc et la caresse(サミュエル・フラー、衝撃と愛撫)』(イエロー・ナウ、2018年)、『レオ・マッケリー』(カプリッチ、2018年) – 『ポール・ヴェッキアリ、ワンス・モア』(エディション・ド・ロワ、2023年)。

講師

岡村民夫

法政大学教授(表象文化論、場所論)。マルグリット・デュラスBlu-ray BOX』(アイ・ヴィー・シー、2020年)の字幕監修と作品解説を担当。主な著書に、『旅するニーチェ リゾートの哲学』(白水社、2004年)、『柳田国男のスイス 渡欧体験と一国民俗学』(森話社、2013年)、『宮沢賢治論 心象の大地へ』(七月者、2020年)、『温泉文学史序説 夏目漱石、川端康成、宮沢賢治、モーパッサン』(水声社、2024年)。主な訳書に、マルグリット・デュラス&ドミニク・ノゲーズ『デュラス、映画を語る』(みすず書房,2003年)、ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』(法政大学出版局、2006年)、ステファヌ・ルルー『シネアスト宮崎駿 奇異なもののポエジー』(みすず書房、2020年)。

講師

竹内 航汰

フランス文学研究・字幕翻訳。1996年生まれ。現在はフランスにて、マルグリット・デュラスについての博士論文を執筆中。字幕翻訳、上映企画、インタビューなどを行う。2023年より「フランス映画と女たち」を企画。字幕翻訳作品に『サラマンドル』『海賊のフィアンセ』『美しく、黙りなさい』ほか。

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