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フランス映画と女たち PART2

フランス映画と女たち PART2

日程

8/23(金)・8/24(土)・8/25(日)・8/30(金)・8/31(土)・9/1(日)

場所

東京日仏学院エスパス・イマージュ

料金

一律:1,600円  Peatixにて8月9日より販売   当日券も各回10枚ずつ会場にて販売します (『モデル・ショップ』の回のみ一律1,100円 Peatixにて8月9日正午より発売。こちらは会場でのチケット発売なしは。)

整理番号順にて入場。上映日当日の初回30分前より受付にて販売いたします。 受付での支払いは現金のみとなっております。

映画史において長らくマージナルな存在であり続けた女性たち。それは、女性という役割が映画のなか、社会のなかで虐げられてきたことの表れであり、また女性として監督をすることの評価が見逃されてきたことも意味します。本特集では、日本未公開作を含むフランス映画の傑作を通じ、映画と女性をめぐる諸問題を再考します。上映時には、作品解説の実施を予定しています。

上映作品(製作年順)

盗むひと  La voleuse

(1966年/88分/モノクロ/DCP)
監督:ジャン・シャポー
出演:ロミー・シュナイダー、ミシェル・ピコリ、ハンス・クリスチャン・ブレヒ
ジュリアは19歳の時に産んだ子供をやむなく手放した。しかし、出産から6年後のある日、夫に自らの出産経験を告白し、わが子を取り戻そうとしていることを告白する。ロミー・シュナイダーとミシェル・ピコリの怪演を光らせるのは、マルグリット・デュラスの脚本。「脚本を読んだ瞬間、私の心は決まった。それは悲しみ、掻き立てられた感情、諦念といった若い女性が経験するあらゆる感情を表現できる可能性を秘めた、夢のような役だった」(ロミー・シュナイダー)

 

海賊のフィアンセ  La Fiancée du pirate

(1969年/108分/カラー/DCP)
監督:ネリー・カプラン
出演:ベルナデット・ラフォン、ジョルジュ・ジェレ、ルイ・マル
シュルレアリスムの詩人としても知られた女性監督ネリー・カプランによる、ポップでキュートでラディカルな作品がついに日本上陸! ジプシーのマリーは田舎町で魔女呼ばわりされてきた母親と暮らし、町民たちからは虐げられてきた。母の死をきっかけに、彼女はこれまで搾取を繰り返してきた男たちへ、売春による復讐を実行する。ベルナデット・ラフォンによる叛逆的・戦闘的な女性像に、鑑賞者たちは釘付けになるだろう。

 

サラマンドル La Salamandre
(1971年/124分/モノクロ/DCP)
監督:アラン・タネール
出演:ビュル・オジェ、ジャン=リュック・ビドー、ジャック・ドゥニ
不起訴に終わった2年前の事件をもとに、ポールとピエールはテレビ番組の脚本を任される。ふたりは、それぞれのやり方で被疑者の女性・ロズモンドの輪郭を描こうとするのだが、ロズモンド本人と接触したことにより、事件はますます迷宮入りしてしまう。15歳で不良と付き合い、17歳で未婚の母となった23歳の女性をビュル・オジエが熱演する。スイス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠アラン・タネールの名を世界に知らしめた傑作。

 

雪 Neige
(1981年/90分/カラー/デジタル)
監督:ジュリエット・ベルト、ジャン=アンリ・ロジェ
出演:ジュリエット・ベルト、ジャン=フランソワ・ステブナン、パトリック・シェネ
パリの歓楽街ピガールには、「Neige(雪=ヘロイン)」が蔓延している。バーテンダーのアニタは、ヘロインの供給が断たれたことで体に支障をきたしたベティを救うため、友人たちとともにヘロインを求め奔走する。しかし着実に警察の包囲網は狭まり、彼女たちは袋小路へと追い詰められる。ゴダール、リヴェットらの作品でおなじみの女優ジュリエット・ベルトが満を持して監督・出演した。

 

ソルフェリーノの戦い La Bataille de Sorférino
(2013年/94分/カラー/デジタル)
監督:ジュスティーヌ・トリエ
出演:レティシア・ドッシュ、ヴァンサン・マケーニュ、アルチュール・アラリ

2012年5月6日、フランス大統領選挙第2戦の最中、シングルマザーのジャーナリスト、レティシアは決選投票で勝利した社会党を取材すべくソルフェリーノ通りへ向かおうとする。しかしそこに、離婚した元夫のヴァンサンが娘ふたりと面会しようと、指定された日よりも一日遅れてやってくる。『落下の解剖学』のジュスティーヌ・トリエがパリの市街で撮影を行った本作は、社会と個人双方の諍いをドキュメンタリーのタッチでまざまざと浮かび上がらせている。

【同時開催】アヌーク・エーメ追悼特別上映

惜しくも今年6月18日に逝去されたフランスを代表する女優アヌーク・エーメさんを追悼して、伝説的映画『ローラ』の続編でジャック・ドゥミ監督がアメリカで撮った唯一の作品『モデル・ショップ』を特別上映します。日本ではめったに上映されることのない作品、この機会にぜひご覧ください!

*本作品の上映は東京日仏学院の企画となり、入場料:一律1,100円とさせて頂きます。(Peatixにて8/9(金)正午より発売開始)


モデル・ショップ Model Shop
(アメリカ/1968年/92分/カラー)

監督:ジャック・ドゥミ
出演:アヌーク・エーメ、ゲイリー・ロックウッド、アレクサンドラ・ヘイ
兵役に出発する前日、ロサンジェルスの街を彷徨っていたジョージは、白いドレスを着たミステリアスな女性に出会い、衝動的に車で追う。一度は見失いながら、再び目にしたその女性は、「モデル・ショップ」とよばれる素人の写真家たちにモデルを貸し出すスタジオへと入っていき……。『ローラ』から8年、ナントからロサンジェルスに流れ着いていたローラを、ふたたびアヌーク・エーメが憂いを帯びた美しさとともに演じる。

 

 

 

  • ©LeBureaufilms

  • ©Studiocanal/Tamasa

  • ©Lobster

  • ©Filmograph

  • ©DR

  • ©DR

    トークイベント情報:

    ‐8/23(金)18:30『サラマンドル』上映後、坂本安美(アンスティチュ・フランセ映画プログラム主任)によるアフタートークを実施します。
    ‐8/24(土)15:00『海賊のフィアンセ』上映後、竹内航汰(本イベント企画・字幕翻訳)によるアフタートークを実施します。
    ‐8/31(土)15:30『ソルフェリーノの戦い』上映後、今村純子(立教大学特任教授、『映画の詩学』著者)によるアフタートークを実施します。

    ‐8/25(日)13:00、9/1(日)12;00『モデル・ショップ』上映前に、坂本安美による作品紹介あり。

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