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映画

黒沢清を迎えて ― 亡霊たちの社会

黒沢清を迎えて ― 亡霊たちの社会

日程

6月11日(火)

場所

東京日仏学院 エスパス・イマージュ(☎03-5206-2500)

料金

各回1,500円。マスタークラスのチケットはPeatixにて発売中。上映『パーソナル・ショッパー』+アフタートークのチケットは5/27(月)12:00よりPeatixにて発売。

黒沢清監督のマスター・クラス

上映『パーソナル・ショッパー』+黒沢清監督とオリヴィエ・アサイヤス監督のディスカッション

*窓口販売はございませんのでご注意下さい。

日仏共同作品である最新作『蛇の道』が6月14日(金)に公開されるのを記念して、黒沢清監督をお迎えします。黒沢清監督とのマスター・クラス(司会:クレマン・ロジェ)、黒沢監督のお気に入りの一本、オリヴィエ・アサイヤス監督の『パーソナル・ショッパー』の上映、黒沢清監督、そしてオンラインでオリヴィエ・アサイヤス監督のディスカッションを開催します。黒沢清監督と映画について語り、見る貴重な機会、奮ってご参加下さい!

 

 

「黒沢清の探求、それはジャンルの個人的な刷新と同時に、ジャンルに影響を与えた文化的・政治的背景についての知識にもとづいている」(クレモン・ロジェ)

 

プログラム:

15:30~17:00 黒沢清監督のマスター・クラス(司会:クレモン・ロジェ)☞チケット予約

18:00     上映『パーソナル・ショッパー』(105分)上映後、黒沢清監督とのディスカッションあり☞チケット予約

 

上映作品:

パーソナル・ショッパー

(2016年/フランス/105分/カラー/デジタル)

監督:オリヴィエ・アサイヤス

出演:クリステン・スチュワート、ラース・アイディンガー、シグリッド・ブアジス

忙しいセレブのために服やアクセサリーの買い物を代行する「パーソナル・ショッパー」としてパリで働くモウリーン。私生活では数カ月前に双子の兄を亡くし、悲しみから立ち直れない一方で、仕事で鍵を預かり他人の家に出入りし、時にはプライベートをものぞき見ることに、欲望をふくらませていた。そんな彼女の隠された欲望が不可解な出来事を引き寄せ、彼女に謎のメールが届き始める。第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞。

「 私は『パーソナル・ショッパー』で、自分が何度も立ち戻り考えてきた問い、つまり、目に見えないものを撮るという映画の親密で深遠な能力に真っ向から立ち向かったらどうなるかを思い切って、確かめたかった。それを映画の題材そのものにすることで、ジャンル映画の要素を通して、たんに理論的なものであるだけではなく、そうした考えを描写してみせるすることができた。」オリヴィエ・アサイヤス

©2016 CG Cinema – VORTEX SUTRA – DETAILFILM – SIRENA FILM – ARTE France CINEMA – ARTE Deutschland / WDR

©Carole Bethuel

登壇者

黒沢清 

映画監督。1955年神戸生まれ。立教大学で映画学と社会学を学び、相米慎二監督らの助監督を務めた後、8ミリ作品を数多く撮り、日本の映画ファンの間でカリスマ的存在となる。『CURE』(97)で国際的に注目を集め、2001年にはカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された『回路』(01)で国際映画批評家連盟賞を受賞。その後も『叫』(06)、『トウキョウソナタ』(08)『クリーピー 偽りの隣人』(16)など、世界三大映画祭を始め国内外から高い評価を受け続ける。『岸辺の旅』(15)では第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・監督賞を受賞、『スパイの妻』(20)では第77回ヴェネツィア国際映画祭・銀獅子賞を受賞。また、今月開催された第74回ベルリン国際映画祭では新作『Chime』が上映。98年に劇場公開された同タイトルの自作をフランスを舞台にセルフリメイクした『蛇の道』が6月14日に日本公開。また9月には菅田将暉主演のサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』の公開もひかえている。

登壇者

クレモン・ロジェ

ジャーナリスト、映画プログラマー。パリの日本文化会館で映画を担当し、ジャポニスム2018や濱口竜介回顧展(2019年)など数々のイベントを手がける。また、シネマテーク・フランセーズでは、清水宏全作品回顧展(2021年)、三隅研次全作品回顧展(2024年)など、日本映画の紹介に多く寄与している。国内外の映画祭でプログラミングを担当も手掛ける。ジャーナリストとして映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』や『トラフィック』に寄稿、フランスや日本で数多くの出版物に寄稿している。

登壇者

オリヴィエ・アサイヤス

映画監督。1955年、パリ生まれ。70年代、カイエ・デュ・シネマで映画評論家として活動後、84年にローラン・ぺラン監督の「Passage Secret」で脚本家デビュー。以後、アンドレ・テシネ監督作『ランデヴー』(85)、『溺れゆく女』(98)等の脚本を執筆。86年に初長編監督作『無秩序』を発表。以後、『パリ・セヴェイユ』(91)、『冷たい水』(94)、『イルマ・ヴェップ』(96)、『HHH:候孝賢』(97)、『感傷的な運命』(00)、『DEMONLOVER デーモンラヴァー』(2002)などを手がける。その後もマギー・チャンがカンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得した『クリーン』(2004)、日本でも大ヒットした『夏時間の庭』(08)、合計5時間30分の大作『カルロス』、ジュリエット・ビノッシュとクリステン・スチュート共演の『アクトレス 彼女たちの舞台』(2014)、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『パーソナル・ショッパー』(2016)、アリス・ヴィキャンデルを主演に迎えたA24×HBO製作のテレビシリーズ『イルマ・ヴェップ』(2020)など、フランスにとどまることなく、世界の映画シーンで活躍を続けている。次回作としてジュリアーノ・ダ・エンポリの小説『クレムリンの魔術師』の映画化をすでに準備中で、アリシア・ヴィキャンデル(『イルマ・ヴェップ』)、ジュード・ロウ、ポール・ダノ、ザック・ガリフィアナキスらが出演予定。

公開情報:

蛇の道  

監督・脚本:黒沢清
出演:柴咲コウ、ダミアン・ボナール、マチュー・アマルリック、グレゴワール・コラン、西島秀俊
ヴィマラ・ポンス、スリマヌ・ダジ、青木崇高
(2024年製作/113分/G/フランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作)

黒沢監督が、98年に劇場公開された同タイトルの自作をフランスを舞台にセルフリメイクし、自ら「最高傑作ができたかもしれない」と公言するほどのクオリティで放つリベンジ・サスペンスの完全版。

2024年6月14日全国劇場公開

オフィシャルサイト

 

  • © 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA

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