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第5回「デジタル・ショック」-フュチュラマ(未来展望)

第5回「デジタル・ショック」-フュチュラマ(未来展望)

第5回「デジタル・ショック」-フュチュラマ(未来展望)
2016年2月19日 ~ 3月21日

 

 

先端映像表現とデジタル・カルチャーのフェスティバル「デジタル・ショック」は、日仏イノベーション年開催中の今年で5回目を迎えます。本フェスティバルにとって今年は、パートナーの厚い支援と十分な知名度を得て、日仏交流の影響力を一層拡大するときです。これを機にデジタル・ショックは、時間と戯れるとともに、私たちの未来観を楽しみながら解明することを提案します。

 

今年は私たちの未来観や新技術がもたらす未来に関する幻想に対して、どのような問いをアーティストや研究者、エンジニアが投げかけているかに焦点を当てます。アンスティチュ・フランセ東京では、ダヴィッド・バンケがさまざまな人類の未来を想像させる一方で、落合陽一が私たちの時間観と戯れることを提案します。科学とアートが融合した短編フィクション映画を上映するフェスティバル「BIO-FICTION」も週末を通して開催されます。これに合せてSFやバイオテクノロジーをめぐる対談が行われます。

 

アレックス・オジエと1024 architectureは、それぞれデジタルデータを可視化した暗たんたる世界へ、文明が崩壊した未来へと私たちをトリップさせます。この2組のアーティストはメディア・アンビション・トウキョウの一環として、東京の六本木ヒルズ森タワーでインスタレーションを展示します。何の変哲もない外観とは裏腹に、私たちの知覚や感覚に訴えかける作品です。

 

日本のメディア・アートの第一人者、藤幡正樹に関する日仏2カ国語の研究書が刊行されます。これを記念してアーティストの軌跡をたどるトークイベントも開催されます。本フェスティバルのすべてのパートナーの皆さま、文化庁メディア芸術祭をはじめ、メディア・アンビション・トウキョウ、AMIT(Art, Media and I, Tokyo)など、日本のメディア・アート主要関係機関、ならびにフランス・ナント市のフェスティバル・スコピトーンのご支援に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。アンスティチュ・フランセ日本は第2回デジタル・ショック賞授与式をスコピトーンと共催します。受賞者の若手日本人アーティストは今年9月、フランスで作品を発表する機会を得ます。

 

デジタル・ショックはパートナーの皆さまのおかげで、意欲的で人気のあるプログラムを提供するとともに、この分野における日仏のコラボレーションやプロジェクトの価値を高めるプラットフォームであり続けることができるのです。

プログラム

 

  • 2月18日(木): 5回「デジタル・ショック」オープニング・レセプション
    @ 東京日仏学院

 

  • 2月19日(金): デジタル・ショック × チャネル 第5回「デジタル・ショック」 オープニング・ライブ
    @SuperDeluxe, Tokyo

    出演
    1024 architecture
    Alex Augier
    DUB-TRON BOSOZOKU
    mergrim x kazuya matsumoto x jo miura / VJ dOt

 

 

  • 2月19日(金) ~ 3月19日(日): ダヴィッド・バンケによるインスタレーション『セミコピア』 
    @ 東京日仏学院

 

不透明で不確かな未来の「セミコピア」へようこそ!


イギリスの経済学者トーマス・マルサス、フランスの思想家ニコラ・ド・コンドルセ、イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンの、それぞれの理論に基づいた食糧供給の未来像を3つのジオラマで展示します。肉の生産と消費がもたらす問題や、社会や環境に与える影響に対して提案された解決策の歴史を辿ります。

ダヴィッド・バンケ David Benqué

デザイナー、研究者。ロンドンを拠点に活動する。ロンドンロイヤルカレッジ・オブ・アートにてインタラクション・デザインの修士号(MA)取得。またオランダのデン・ハーグ王立芸術アカデミーにてグラフィック・デザインとタイポグラフィーの学士号(BA)を取得。


サイエンス・ギャラリー(ダブリン)、アルス・エレクトロニカ・センター(リンツ)、NEMO科学博物館(アムステルダム)、中国国家博物館(北京)等で作品が紹介されている。

© David Benqué

  • 2月19日(金) ~ 3月19日(日): 落合陽一によるインスタレーション『アリスの時間 / looking glass “time”』 
    @東京日仏学院

    キュレーション : 四方幸子 (AMIT)

 

時計とその前にあるレンズがセットとなり、円環状に整然と設置されている。次々と時計が発光することで、異なる時間がアニメーションとして連なり、実在しない奇妙な時間(「不思議の国のアリス」の世界のような)が壁面に映し出される。12の時計で構成され、全体でひとつの「時計」のように見える装置から、各時計の示す時間が高速で連なり表示されることで実現する、映像上の「時計」。「物質から直接に映像を作る」(落合)ことで、メディアや視覚について再考させる作品である。

落合陽一

1987年東京都生まれ・在住。メディアアーティスト、実業家、研究者。筑波大学助教。落合陽一研究室(デジタルネイチャー研究室)主宰。応用物理、計算機科学、アートを融合させる研究や作品制作を展開。


シャボン膜に超音波を当てスクリーンとする《コロイドディスプレイ》、超音波スピーカーによる音響浮揚技術《ピクシーダスト》など、コンピュータとリアルの世界をつなぐ驚きに満ちた世界を生み出し「現代の魔法使い」とも呼ばれる。筑波大学学長賞(2011)をはじめ国内外での受賞多数。作家・研究活動に加え、Pixie Dust TechnologiesのCEOの他、ジセカイ株式会社に経営・研究で参画し、学際分野のアウトリーチも活動実績がある。

『アリスの時間/looking glass “time”』落合陽一

  • 2月19日(金) ~ 3月19日(日): 新しいバーチャル・クリエーション:Chassol, Rone, Rooftop, I, Philip 
    @ 東京日仏学院

 

一部のアーティストたちは、バーチャルリアリティの持つ可能性の開拓を始めています。バーチャルリアリティを使ったミュージックビデオや、ライブやパフォーマンス映像は、これまでにない、臨場感溢れるオーディオビジュアル体験を可能にします。デジタル・ショックでは、フランス発、日本未公開の4つのアートクリエーションを紹介します。ミュージシャンChassolとRoneのミュージックビデオ、振付家マチルド・モニエによるダンス作品『Rooftop』の映像、ショートフィルム『I,Philip』を、ヘッドマウントディスプレイでお楽しみください。

 

制作:OKIO STUDIO 共同制作:ARTE
監督:PIERRE ZANDROWICZ
プロダクション:ANTOINE CAYROL
協力:ハコスコ

“I, Philip” ©Okio Studio

  • 2月20日(土)・21日(日) : BIO·FICTION – 科学とアートのフィルム・フェスティバル
    @ 東京日仏学院

 

BIO·FICTIONは「合成生物学」という新しい分野に焦点を当てた、オーストリア発のインターナショナル・フィルム・フェスティバルです。文化・芸術、科学や工学、社会科学の研究者や、生物学のファン愛好者、映画監督、アーティストやデザイナーなど、さまざまな分野から参加者が集い、日本とフランス、そして世界における科学とアートの未来や、サイエンスフィクションについて意見交換を行います。アーティストのダヴィッド・バンケ、フェスティバル・プログラム・ディレクターのマークス・シュミット、八代嘉美(京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授)、岩崎秀雄(早稲田大学理工学術院・教授)をゲストに迎え、シンポジウムや短編映画上映会を開催します。

 

プログラム

2月20日(土)
13時~15時30分:上映会
16時~16時45分:BIO·FICTIONフェスティバルの紹介(登壇:マークス・シュミット)
17時~17時45分:「サイエンス・フィクションについて」(登壇:八代嘉美)
17時45分:休憩
18時~20時:パネルディスカッション「バイオテクノロジーについて(仮)」(登壇者:八代嘉美、ダヴィッド・バンケ、マークス・シュミット 司会:岩崎秀雄)
20時:終演

 

2月21日(日)
14時~16時:BIO-PITCH(バイオ・ピッチ):デジタルアートやバイオアート、バイオテクノロジーやサイエンスフィクションに関連したプロジェクトのフリートークセッション
16時~17時30分:ダヴィッド・バンケと福原志保によるアーティスト・トーク

 

入場料:
20日:上映会+トークイベント1,000円、トークイベントのみ500円、会員無料
21日:500円、会員無料

 

共催:在日オーストリア大使館

 

 

  • 2月21日(日): BIO-PITCH
    @東京日仏学院
    14時 ~ 16時

 

科学とアートのフィルムフェスティバルBIO·FICTION 特別企画。

デジタルアートやバイオアート、バイオテクノロジーやサイエンスフィクションに関連したプロジェクトのフリートークセッション。アーティストやデザイナー、研究者のみなさまは、ご自身のプロジェクトや活動などについて、5分間のプレゼンテーションをしていただけます。プレゼンターとして、あるいは聴講者として、みなさまのご参加をお待ちしています!

 

 

  • 2月24日(水): ル・ラボ vol.10:ピエール・シュネデール&フランソワ・ヴンシェル(1024 architecture)×  齋藤精一(ライゾマティクス)
    @ 東京日仏

    19時 ~ 21時
    入場 : 500円 (学生・会員無料)

 

第5回「デジタル・ショック」フェスティバルの一環として来日する、フランスのクリエイティブ・レーベル「1024 architecture」のメンバーのピエール・シュネデールとフランソワ・ヴンシェルと、ライゾマティクスの齋藤精一を迎え、日本とフランスを代表するデジタルアート・コレクティブの創設者同士による鼎談を開催します。いずれも名門校で建築を学んだ彼らが、建築物を構成する素材として、ムービング・イメージや空間をどのように把握しているのかについて、これまでの活動や未来のプロジェクトの紹介も交えながらお話を伺います。

 

 

  • 2月26日(金): 1024 architectureによるインスタレーション『WALKING Cube』
    @ 六本木ヒルズ森タワー52階 東京シティビュー

    共同主催:Media Ambition Tokyo

     

近未来的、あるいは時代遅れにも見えるこの立方体は、始動するやいなや、まるで動物のように姿を変え、痙攣して捩れたり、膨らんだり収縮したり、折れたり絡まったりします。荒々しい動きで様々な形に変化する様子は、まるでダンスを観ているかのようです。このインスタレーション作品は、身体の動きについての共同研究から生まれました。平凡かつミニマルなフォルムを脱構築することで、無秩序の可能性が明らかになります。

 

 

  • 2月26日(金)~ 3月21日(月): アレックス・オジエによるインスタレーション『ヴォクセル』
    @ 六本木ヒルズ森タワー52階 東京シティビュー

本作は、視覚や聴覚による認識に揺さぶりを与えることで、人間の知覚システムの不確かさや、私たちの現実やバーチャルとの関係性を問い直します。パフォーマンス作品『oqpo_oooo』でも使用されているキューブ状のストラクチャーは、ビデオプロジェクションによってその内部構造が多様に変化し、それまで曖昧にしか見えていなかった様々なフォルムが明らかになります。

アレックス・オジエ Alex Augier

パリを拠点に活動するエレクトロニック・ミュージシャン。サウンドや音楽、視覚やデザインを駆使しながら、デジタルの美を追求している。

  • コンテンポラリー・コンピューター・ミュージック・コンサート2016
    3月1日(火) @京都日仏学院

    3月5日(土)・6日(日)@東京日仏学院

 

20年目を迎えた CCMC2015 は、デジタル・ショック関連イベントとして今年も京都で開催。マルチ・チャンネル・スピーカー、オーケストラであるアクースモニウム・ライブを行います。
このイベントを通して関西のアクースマティック音楽の作曲家たちの作品ならびに Futura 賞、Motus賞などの受賞作品もお楽しみ頂けます。

 

 

  • 3月2日(水): 現代アートのデジタルアーカイブ「Anarchive No.6:藤幡正樹」
    @ 東京日仏学院

    登壇者:藤幡正樹、アンヌ=マリ・デュゲ、石田英敬、松井茂、建畠晢

 

メディアアーティスト、藤幡正樹の仕事を紹介する初の研究書「Anarchive No.6」が、このたび刊行されます。初期アニメーション作品や合成映像作品から、インタラクティブ・インスタレーションや現代の実験的プロジェクト(レーザー、GPS、インターネット、バーチャル・リアリティ)にいたるまで、これまでの仕事の全容をフランス語および日本語で多角的に紹介するもので、日本のメディアアートの歴史を再検証する上でも大きな意味を持つ出来事といえます。


この刊行を記念し、アーティストと本プロジェクトの編集者および寄稿者によるトークイベントを開催します。

藤幡正樹

1956年東京生まれ。メディア・アーティスト。


80年代に、コンピュータ・グラフィックスやアニメーションの世界で仕事をはじめ、その後のデジタル技術の発展に沿わせるように、さまざまな表現の可能性を追求し続けてきた。作品を通して、これまでの表現のメディアでは浮かび上がって来なかった、さまざまな問題を扱うことで新しい視点をアートの世界へ送り込んできた。常に普遍的な場所から対象の本質を見極めようというもので、例えば人間の知覚や意識、あるいは「なぜ人はコミュニケートしたがるのか」といった根本からの疑問を対象へ投げかけてゆくものである。特異な哲学と、ユーモアに溢れた作品やプロジェクトは、国内で海外で高い評価を得ている。


1996年の「Global Interior Project #2」で、アルスエレクトロニカ・フェスティバルにてゴールデンニカ(最優秀賞)を受賞。2009年には「Simultaneous Echoes」で芸術選奨を受賞。2013年「Voices of Aliveness」で優秀賞をアルスエレクトロニカで再び受賞。

  • 3月12日 (土) ~ 4月3日 (日) : アラン・ビュブレックスによる展覧会『うごかざるもの、うつろふなり』
    @ATSUKO BAROUH GALLERY

    共同製作:アンスティチュ・フランセ日本、ATSUKOBAROUH
    協力:Galerie Vallois、株式会社 飛騨の森で熊は踊る

 

複数の機能をもった三つの家具の製作プロジェクト。フランスでデザインされ、日本の飛騨の伝統技術「組み木」を使い、異なるフォルムや機能やコンセプトを組み合わせて「ハイブリッド」な家具を作ります。家具の形の中に、それらが生み出された経緯や環境を見いだすことができるでしょう。


アラン・ビュブレックスが飛騨の森で滞在製作した木製の家具のインスタレーションと、富士山の見える風景をモチーフとする写真作品の展示です。

アラン・ビュブレックス Alain Bublex

 コンテンポラリー・アーティスト。1961年リヨン生まれ。マコン美術学校、パリ国立高等工業デザイン学校にて学ぶ。自動車製造会社で工業デザイナーとして勤務した後、1992年、パリのギャラリー・ヴァロワにて初の展覧会を開催。

© Alain Bublex

  • 3月19日 (土) ・ 21日 (月・祝) : シネマ・ライブ『リック・ザ・キューブ 時の冒険』
    @ 座・高円寺

 

ニワトリから生まれた四角いタマゴのリックの大冒険。アニメーション映像に、アコースティックやエレクトロミュージック、さまざまサウンドや特殊効果が加わった、大人も子ども楽しめるライブパフォーマンス。

 

映像制作:ジェス・リュカ
音楽・サウンド:エルワン・ラゲン
音響:ジャック=イヴ・ラフォンテーヌ

 

おすすめ:5歳以上

  • 3月19日(土) mars : Bromanceアジアン・ツアー2016年
    @Sound Musuem Vision 渋谷

 

インディーズレーベル「ブロマンス」は、DJ ブロディンスキー(本名ルイ・ロジェ)とプロデューサーのマニュ・バロンの出会いから生まれました。ブロマンスはエレクトロからヒップホップへと難なく移行しながら、さまざまなスタイルを通して進化しています。

 

ブロマンスとアンスティチュ・フランセ日本は、長年の協力を具体化するため、3月11日(金)から23日(水)まで、フランス人プロデューサー、 ベン・サーキンのボーダーレスなプロジェクトGENER8ION(ジェネレーション)をはじめ、サム・チバ、MYD、レーベルのクリエイティブディレク ター、ギヨーム・ベルグらとともにアジアツアーを実施します。

 

今回のツアーはレーベルのプロデューサーやDJにとって、地元のさまざまなアーティストに出会ったり、新しいコラボレーションに着手したり、継続 したりする機会となります。例えば、サム・チバと日本人ラッパーKOHHは、コンピレーションCD『HOMIELAND vol.2』に収録された『PARIS』のリミックスで始まった共同作業を今後も続けます。

 

ブロマンスのクルーは、広州、上海、ソウル、東京、香港のアジアで最も注目を集めるクラブでライブを開催します。

 

東京では、ブロマンス・レーベルを代表する4人のDJが3月19日(土)、東京・渋谷の有名なクラブ「サウンドミュージアムビジョン」のフロアを揺らします。

 

パートナーイベント

 

2月3日 (水) ~ 14日 (日) : 第19回文化庁メディア芸術祭
@ 国立新美術館

 

2月26日 (金) ~ 3月21日 (月・祝) : Media Ambition Tokyo
@ 六本木ヒルズ森タワー52階 東京シティビュー、他

 

2月28日 (日) : AMIT (Art, Media and I, Tokyo)
@ 丸ビルマルキューブ

 

3月16日 (水) ~ 5月7日 (土) : “トランスフィア(超域)” #1 真鍋大度+石橋素
@ 国際交流基金・パリ日本文化会館

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