「デジタル・ショック」2012年 ― (最先端のデジタル・カルチャーのフェスティバル)
メディアアート月間「デジタル・ショック」には、「アートのための新しい展望」というサブタイトルがふさわしいのではないでしょうか。私達の日常生活でも至るところで見られるデジタル技術の革命は、アーティストの創造性とその”ツール”を発展させ、私達がこれまで想像しなかった展望が開かれたのです。この度ご紹介する様々な作品は、単なる面白いガジェットではありません。世界や他者に対する私達の新しい関係性を、時には徹底的に検討し、私達に常につきまとう、時々不安を抱かせるような“ヴァーチャル”の現実を浮き彫りにするのです。社会的な論点(今話題の“デジタル格差”)、様々な社会問題(個人に対する監視など)や孤独、現実と幻想の関係性まで、我々がまだ対策を十分
には持っていないような近代社会における数々の問題をメディアアートは横断するのです。
この新しいツールの無限な多様性のほんの一部分でもご紹介したく、このプログラムを立ち上げました。ビデオゲームについては、現在最もクリエイティブなフランスの企業のひとつであるANKAMAや未来の都市を想像できるアプリケーションにフォーカスをあてます。また、フランスのデジタル・シーンにおいて非常に重要な2人のアーティストのインスタレーションの展示、強烈で驚くべきビデオ作品の上映も行ないます。
東京日仏学院にデジタル・カルチャーが登場するのは初めてですが、今後も企画を継続し、クリエイターとデジタル産業の間の対話が豊かになることを期待しております。多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。皆様どうぞお楽しみ下さい !
公式パンフレット
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