先行上映会『映画を愛する君へ』&アルノー・デプレシャン オンライントークショー
アルノー・デプレシャン監督が映画ファンに贈るシネマ・エッセイが誕生しました。19世紀末に誕生してから現在に至るまでの映画の魅力と魔法を語り尽くす、映画への深い愛と、映画館や観客たちへの賛美に満ち溢れたこの作品を先行上映し、デプレシャン監督をオンラインでお迎えして、じっくりお話をお聞きします。
映画館に行くとはどういうことなのだろうか?
なぜ人々は100年以上も映画館に通い続けているのか?
私は、映画館と、映画館のもたらす数々の魔法を世に伝えようと決めた。
そこで私は、映画ファンの青春物語のように、若き日のポール・デダリュスの足跡をたどった。
思い出、フィクション、発見が、とどまることを知らない映像の奔流の中で一つになる。
アルノー・デプレシャン
【作品紹介】
映画を愛する君へ
2024/88分/フランス/原題:Spectateurs!/5.1ch/2.35 :1
監督:アルノー・デプレシャン
製作:シャルル・ジルベール
音楽:グレゴワール・エツェル
撮影:ノエ・バック
出演:ルイ・バーマン、クレマン・エルビュー=レジェ、フランソワーズ・ルブワン、ミロ・マシャド・グラネール、サム・シェムール、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、サリフ・シセ、マチュー・アマルリック
リュミエール兄弟の登場からアベル・ガンスの『ナポレオン』(27)、フランク・キャプラ『或る夜の出来事』(34)、アルフレッド・ヒッチコック『北北西に進路を取れ』(59)、黒澤明『乱』(85)、クロード・ランズマン『SHOAHショア』(85)、ジェームズ・キャメロン『ターミネーター2』(91)、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(93)、『ノッティングヒルの恋人』(99)などフランスにとどまらず、映画史に痕跡を残した世界各国の様々なジャンルの映画とともに、デプレシャンが観客としての歩みを分身であるポール・デダリュス(『そして僕は恋をする』や『あの頃エッフェル塔の下で』の主人公)とともにたどり直す。そして敬愛する論者や作り手、友人たちも召喚し、大文字の歴史の中で映画の観客の誕生とその変遷も紐解いていく。
本作に劇場のひとつとして登場するここ、東京日仏学院エスパス・イマージュにてデプレシャン監督の観客に宛てたラブレターのような作品を発見ください!
上映後 はアルノー・デプレシャン監督をオンラインでお迎えし、トークショーを開催します。
(司会:坂本安美 アンスティチュ・フランセ映画プログラム主任)
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