シャンタル・アケルマン
1950 年、ベルギーのブリュッセルでユダヤ人の両親のもと生まれる。母方の祖父母はポーランドの強制収容所で死去。15 歳のときにジャン=リュック・ゴダールの『気狂いピエロ』(65)を観て映画を志し、自ら主演を務めた短編『街をぶっ飛ばせ』(68)を初監督。その後ニューヨークにわたり、初めての長編『ホテル・モンタレー』(72)を手掛ける。1 9 7 5 年、2 5 歳にして平凡な主婦の日常を描いた3 時間を超える『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23 番地』を発表、世界中に衝撃を与えた。その後もミュージカルからドキュメンタリーまでジャンル、形式にこだわらず数々の意欲作を世に放つ。2015 年10 月、パリで逝去。