〈本の紹介〉
作家主義以後 映画批評を再定義する
須藤健太郎=著
出版社:フィルムアート社
四六判・並製|448頁|本体:3,700+税|ISBN 978-4-8459-2318-2
――批評はいつも孤独から始まる。
ひとつの映画作品を問うことにおいて、映画そのものの存立を問う、
その終わりなき営みとしての「映画批評」の可能性。
『評伝ジャン・ユスターシュ』の俊英による、実験゠実践の記録。
日程
2024年2月29日(木)16:30 / 2024年2月29日(木)18:30
*入れ替え制
場所
東京日仏学院 エスパス・イマージュ
料金
一律:1,100円(全席自由席・整理券番号順)
*チケットはPeatixにて2/9(金)12:00より発売(上映当日、窓口での発売はございませんのでご注意下さい)
『評伝ジャン・ユスターシュ』の著者で、弊学院でもこれまでに多くのレクチャー、トークを行われてきた映画批評家の須藤健太郎さんの初評論集の刊行を記念して、上映&トークイベントを開催します。
★16:30〜
監督であり生物学者でもあるジャン・パンルヴェ(1902~1989)は、野生動物についてのドキュメンタリーに革新的で詩的なアプローチを生み出した。彼の作品は、主に海洋生物を題材にした、形式的な独創性に富んだ、ユーモラスな遊び心を兼ね備えた繊細な映像作品である。今回は代表的5作品をデジタルリマスター版で特別上映します。
*すべてデジタルレストア版・英語字幕のみ(作品紹介配布あり)
★18:30〜
(フランス/1934年/88分/モノクロ/デジタル/日本語字幕付)
監督:ジャン・ヴィゴ
出演:ディタ・パルロ、ジャン・ダステ、ミシェル・シモン、ルイ・ルフェーブル
ル・アーブルとその上流の田舎町を往復している艀アタラント号の若き船長は美しい妻を迎える。しかし新妻は都会の誘惑にかられ、パリに近づいた折にこっそり抜け出してしまう……。熱に浮かされたように官能的で詩的なジャン・ヴィゴの傑作。離れていながら、恋焦がれ、悶え合うふたりの平行モンタージュはまさに映画のみが描き得る愛のシーン。「一方に失われた映像を求める者が、そして他方に失われた音声を求める者がいる。そんな二人がもう一度出会い、艀船の狭い船室で両者の大切さを確かめ合う」。(須藤健太郎、『作家主義以後』より)
映画批評家
須藤健太郎
1980年生まれ。映画批評家。現在、東京都立大学人文社会学部助教。著書に『評伝ジャン・ユスターシュ』(共和国、2019)、『Jean Eustache. Génétique et fabrique』(Classiques Garnier、2022)、訳書にニコル・ブルネーズ『映画の前衛とは何か』(現代思潮新社、2012)、『エリー・フォール映画論集 1920−1937』(ソリレス書店、2018)、ロラン・バルト『恋愛のディスクール——セミナーと未刊テクスト』(共訳、水声社、2021)、カイエ・デュ・シネマ編集部編、奥村昭夫訳『作家主義[新装改訂版]』(監修、フィルムアート社、2022)など。
〈本の紹介〉
須藤健太郎=著
出版社:フィルムアート社
四六判・並製|448頁|本体:3,700+税|ISBN 978-4-8459-2318-2
――批評はいつも孤独から始まる。
ひとつの映画作品を問うことにおいて、映画そのものの存立を問う、
その終わりなき営みとしての「映画批評」の可能性。
『評伝ジャン・ユスターシュ』の俊英による、実験゠実践の記録。