映画上映『マルグリットの定理』監督:アンナ・ノヴィオン
【2024年度セザール賞 新人女優賞 受賞作品】
数学に没頭するマルグリットは、パリ高等師範学校(ENS)で純粋数学を専攻する学年唯一の女性。ある日、 数学における確信が崩れ去り、打ちのめされることに。 しかし新しい世界と出会い、自分自身を再構築していく…。
この映画は、数学における自身の定理を覆された若い女性が、 さまざまな新しい世界との出会いを通して、 どのように自分自身を再構築していくのか、 その心の旅を描いています。
芸術と科学の狭間にある純粋数学の研究は、個人の孤独な実践と、 アイデアの公的な対立との緊張から生まれる創造的なプロセスです。
映画を通して、博士課程における指導教官と学生の特別な絆、 科学における創造的プロセスとは何かなど、 数学研究の知られざる世界をユニークな視点で垣間見ることもでき るでしょう。
「数学は感情より苦しんではならない…」 マルグリットの言葉です。
主演のエラ・ルンプフは、 この映画で2024年度セザール賞の新人女優賞を受賞しました。
日仏科学協力50周年にあたる今年、AHGT「 日仏数学国際研究ネットワーク」とフランス大使館がこのイベントを支援しています。
上映後、アリアーヌ・メザール教授(パリ高等師範学校) と玉川安騎男教授(RIMS京都大学) によるディスカッションがあります。ディスカッションは英語で行 いますが、要点を日本語でお伝えします。
※ 映画はフランス語、英語字幕あり
→日時: 2024年4月12日(金)18:30-21:00
→会場: 関西日仏学(京都)稲畑ホール
→入場無料、要予約
→お申込むはPeatix、または学館の受付よりお願いいたします。
参考:
– 予告編
– アレクサンドル グロタンディーク著「収穫と蒔いた種と一数学者のある過去についての省察と証言」3冊
(現代数学社 新装、2016年)
– ダヴィッド・ベシス著「こころを旅する数学――直観と好奇心がひらく秘密の世界」(晶文社、2023年)
日程
2024年4月12日(金)
時間
18:30-21:00
会場
関西日仏学(京都)稲畑ホール