「木を生きる」:能とフランス劇の響き合い
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日・仏アーティストのコラボレーション「木を生きる」: 能楽師と演劇家の出逢いが生んだ交流の作品とは ?
演劇作品”L’expérience de l’arbre”(邦題・木を生きる)は仏アーティスト、シモン・ゴーシェと能楽師、宇髙竜成によって制作されました。二人の出会いはそれより10年前に遡ります。
フランス演劇家であり、東洋演劇について執筆したアントナン・アルトーの影響を受けたシモンは、東洋の演劇を学ぶ為に京都を訪れ、一ヶ月能楽の稽古を受けます。
最後の稽古が終わり、シモンが謝礼を渡そうとした時、竜成はそれを受け取らず「また今度はフランスの演劇を私に教えて下さい」と言いました。
そしてその10年後、シモンは約束を果たす為にヴィラ九条山のレジデントとして再び京都にやって来たのです。
今回はこの作品がどの様に作られたのかを能楽師の視点から、映像や画像を交えながらご紹介します。
また短い仕舞(能の舞)のパフォーマンスもございます。
日程
2025年3月30日(日)
時間
14:30~16:00 (開場: 14:00)
会場
関西日仏学館(京都)稲畑ホール
お問い合わせ
maiko.bernhart@institutfrancais.jp
能楽師シテ方金剛流
宇髙竜成
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1981年生まれ
二十六世金剛流宗家・金剛永謹、及び父・宇高通成に師事。初舞台は3歳。子方時代を経て、プロの能楽師となる。
舞台活動の傍ら、初心者にもわかりやすく楽しめる「能楽ワークショップ」を企画し、フランス、韓国、アメリカなど海外でもワークショップを行う。
2015年より自主公演「竜成の会」を主宰。
2017年よりYoutube「竜成の会」チャンネルで動画配信を開始し、より幅広く普及活動に勤める。
2019年「関蝉丸神社芸能大使」に任命される。
2020年に京都市芸術新人賞を受賞する。
2023年に重要無形文化財(総合認定)に指定される。
現在京都を中心に活動中。
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