第7回 「デジタル・ショック」 - スペースシップ・アース(宇宙船地球号)
第7回デジタル・ショックは、インスタレーション、ライブ、ワークショップ、セミナー、パーティを通じて、地球を巡る新たな旅にあなたを誘います。
今年は、人類が足跡を残してきた生活環境に対する私たちの認識を探求します。宇宙における地球をどのように位置付けるのか、地球という掛け替えのない生活空間をどのように私たちは認識しているのかという問題は、常に芸術家と思想家にとって多くのインスピレーションを与えるテーマでした。今日、彼らはそれぞれの技法と新しいテクノロジーを通じて、人と生活空間の関係性や、人と生活環境の相互作用を、根底から刷新することに成功しています。
ギヨーム・マルマンの「ティメ」と題するインスタレーションは天動説を想起し、地球が宇宙の中心である信じていた古代ギリシャの人々がどのようにして「宇宙の調和」という音楽理論に至ったのかを思い起こさせてくれます。一方、六本木ヒルズで展示されるジョワニー・ルメルスィエのインスタレーションは、私たちの知覚を利用し、幾何学模様、アルゴリズム、そして光のプロジェクションを用いて、常に変容し、信じられないほどリアリスティックな大自然を創り出しています。また、デジタル・ショック賞2017を受賞した日本のアートユニットCOUCHも、私たちの自然風景の捉え方を利用し、簡素な手法かつ複雑なプロセスで、映像ピクセルについての取り組みを披露しています。
音楽の分野では、フランスの電子音楽界に彗星のように現れたJacquesが、世界中のホールを響かせるべく、身の周りの日常用品を用いてライブ作曲を行います。また、ハッカーであり生物工学の研究者であるトマ・ランドランを国際的な「バイオ・キャンプ」に招き、いかにして私たちが生体情報を操作することによって生活環境を変えることに成功し始めているのかについて話し合います。アンスティチュ・フランセ東京では、コードとプログラミングの喜びを子供たちに発見してもらい、子供のときから生活環境のテクノロジーをコントロールすることを覚えてもらうために、子供向けのプログラム「CosmoKids」をビデオゲーム展の一環として開催します。他方、私たちのメディア環境や政治環境を問い質すために、ゲーテ・インスティトゥート東京にはドイツのクリエイティヴィティを紹介していただきます。
バラエティに富み、レベルが高く、オープンでおまつり的なフェスティヴァルであるデジタル・ショックは、多くのパートナーの協力なしには開催し得ません。日本とフランスを代表するデジタルアートのプレーヤー、即ちMeCA (Media Conference in Asia)、Media Ambition Tokyo、ゲーテ・インスティトゥート東京、ナントのスコピトーン・フェスティヴァル、ネモ・ビエンナール、パリのゲテ・リリック、ならびにご協賛、ご協力いただいたPwC Japan、全日本空輸、G.H. Mumm、ル・ブルターニュ、アグネスホテルアンドアパートメンツ東京の各社に、改めて感謝申し上げます。
2月9日に渋谷のWWWで開催されるオープニングライブ、ならびに2月10日にアンスティチュ・フランセ東京で開催されるオープニングイベントに、ぜひお出掛けください。
駐日フランス大使
ローラン・ピック
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