ロミー・シュナイダー映画祭2024 スペシャルエディション
日程
2024年11月23日(土)・24 (日)・30(土)・12月1日(日)
会場
東京日仏学院エスパス・イマージュ
料金
一般 : 1,500円/シニア:1,300円/アンダー30割:1,000円 *チケットはteketにてご予約頂けます。
11/30(土)・12/1(日)の上映プログラムは11/15(金)以降にお知らせします。
43年のドラマチックな生涯を映画に捧げた伝説の女優ロミー・シュナイダー。
生き生きと可憐なオーストリア皇妃を演じて世界中に巻き起こした「シシー現象」から、まるで自由を求め続けるシシーのように解き放たれることを望んだロミー。『最も重要なものは愛』の危うさや脆さと高貴なまでの威厳を併せ持つ女優ナディーヌ、死を前にして人生を果敢に横断してみせる『デス・ウォッチ』の女流作家キャサリン。そしてロミーにとってもっとも重要な監督であり、彼女の魅力を最大限に引き出し、輝かせたクロード・ソーテとの3作品、『すぎ去りし日の…』、『夕なぎ』、『マックスとリリー』。東京日仏学院はこれら3本を加えたスペシャルエディションでロミー・シュナイダーの30年近くに亘る女優人生を振り返ります。
11月23日(土)にはアンスティチュ・フランセ映画プログラム主任、坂本安美のレクチャーの開催もあります。
ロミーが演じた女性たちは、見終わった後も深く、私たちの心の中に生き続けてゆきます。
【上映作品】
プリンセス・シシー
(1955/オーストリア/102分/カラー/デジタル/ドイツ語・日本語字幕)
監督:エルンスト・マリシュカ 出演:ロミー・シュナイダー、カールハインツ・ベーム、マグダ・シュナイダー
© 1955 Erma-Filmproduktionsgesellschaft Ernst Marischka & Co.
お転婆娘シシーが、オーストリアの皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と出会い、ヨーロッパ一の美貌と謳われた皇妃エリザベートとなるまでを描いたプリンセス・ストーリー。宮殿やドレスなど19世紀の宮廷生活を再現した豪華絢爛な世界が圧巻。
すぎ去りし日の…
(1970/フランス・イギリス・スイス/88分カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ミシェル・ピコリ、ロミー・シュナイダー、レア・マッサリ
自動車事故で死にかけている建築家の男が人生を回想する。親友のこと、妻との別れ、息子との関係、そして恋人のこと……。秀逸な臨死状態の感覚とともに、愛し合う男女の心の揺れ動きを鮮やかにとらえた本作はその年のもっとも優れた作品に贈られるルイ・デリュック賞を受賞。ロミー・シュナイダーは、感情と身体が調和した驚くほど自然体の女性を演じて多くの共感を呼び、フランス映画界に不動の地位を築いた。
マックスとリリー
(1971/フランス/112分/カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ロミー・シュナイダー、ミシェル・ピコリ、ジョルジュ・ウィルソン、フィリップ・レオタール、ボビー・ラポワント、フランソワ・ペリエ
犯罪者逮捕に異様な執念を燃やすものの、犯人を捕り逃してしまった刑事マックスは、ある日、兵役時代の旧友アベルと再会する。アベルが盗難車などを扱う屑鉄屋を営んでいることを知ったマックスは、アベルの情婦であるリリーに近づき、彼らが銀行強盗を謀るよう巧妙な罠をしかけていく。しかしマックスとリリーの間には徐々に親密な気持ちが生まれ……。心優しい娼婦を演じるロミーは黒いコートや赤いドレスを身にまとい、悪魔的な魅力と高潔な純粋さの間で眩いばかりの美しさを放ち、彼女のフィルモグラフィーの中でも最も印象的な役を演じている。
夕なぎ
(1972/フランス・イギリス・西ドイツ/111分/カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ロミー・シュナイダー、イヴ・モンタン、サミー・フレイ
ロザリーは、幼い娘とともに、エネルギッシュで明るい解体業者のセザールと幸せに暮らしている。しかしそのロザリーのもとに、かつての恋人ダビッドが現れ、彼女の心はふたりの男性の間で揺れ動いていく……。イブ・サン=ローランの衣装がロミーの魅力をさらに際立たせている。「今回はほかの女優を起用せねばと抵抗しても無理だった。ロミーだけが私にインスピレーションを与える。彼女と撮影していると、ある種の強さ、温かさ、生きる力を感じる」(クロード・ソーテ)
最も重要なものは愛
(1975/フランス/113分/カラー/デジタル/日本語字幕)
監督:アンジェイ・ズラウスキー
出演:ロミー・シュナイダー、ファビオ・テスティ、ジャック・デュトロン、クラウス・キンスキー
© 1975 STUDIOCANAL – Rizzoli Film (Italie) – TIT Film Produktion (Allemagne) – Tous Droits Réservés
ソフトポルノ映画に出演する女優とその夫、彼女に一目惚れしたカメラマンの三角関係を軸に、『ポゼッション』(81)で知られるポーランドの鬼才ズラウスキーが作り上げた、嵐のように疾走する過激で濃密な愛の傑作ドラマ。
デス・ウォッチ
(1980/フランス・西ドイツ/130分/カラー/デジタル/日本語字幕)
監督・脚本:ベルトラン・タヴェルニエ 出演:ロミー・シュナイダー、ハーヴェイ・カイテル、ハリー・ディーン・スタントン、マックス・フォン・シドー
© 1980 / STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINEMA – TV 13 Munich avec la participation de la SFP
医療が進み、病死が稀になった近未来。不治の病と診断された女流作家の最期の日々をリアリティ番組「デス・ウォッチ」で放映するため、スタッフの男が隠し撮りを始めるものの、逃亡を共にするうち二人の間に絆が芽生え……。粗末な衣裳をまとい死の影に怯えながらも、決して尊厳を失わないロミーの迫真の演技が胸に迫る。
スケジュール
上映日 | 時間 | タイトル | |
---|---|---|---|
11/23(土) | 11:30 | 夕なぎ | チケット予約 |
11/23(土) | 14:00 | マックスとリリー ★上映後 坂本安美によるトークあり | チケット予約 |
11/23(土) | 17:00 | すぎ去りし日の… | チケット予約 |
11/24(日) | 11:30 | マックスとリリー | チケット予約 |
11/24(日) | 14:00 | すぎ去りし日の… | チケット予約 |
11/24(日) | 16:00 | 夕なぎ | チケット予約 |
11/30(土) | 11:30 | プリンセス・シシー | チケット予約 |
11/30(土) | 13:45 | 最も重要なもの愛 | チケット予約 |
11/30(土) | 16:15 | デス・ウォッチ | チケット予約 |
12/1(日) | 11:30 | 最も重要なものは愛 | チケット予約 |
12/1(日) | 14:00 | デス・ウォッチ | チケット予約 |
12/1(日) | 16:45 | プリンセス・シシー | チケット予約 |
11/23(土)
時間
11:30
タイトル
夕なぎ
チケット予約11/23(土)
時間
14:00
タイトル
マックスとリリー ★上映後 坂本安美によるトークあり
チケット予約11/23(土)
時間
17:00
タイトル
すぎ去りし日の…
チケット予約11/24(日)
時間
11:30
タイトル
マックスとリリー
チケット予約11/24(日)
時間
14:00
タイトル
すぎ去りし日の…
チケット予約11/24(日)
時間
16:00
タイトル
夕なぎ
チケット予約11/30(土)
時間
11:30
タイトル
プリンセス・シシー
チケット予約11/30(土)
時間
13:45
タイトル
最も重要なもの愛
チケット予約11/30(土)
時間
16:15
タイトル
デス・ウォッチ
チケット予約12/1(日)
時間
11:30
タイトル
最も重要なものは愛
チケット予約12/1(日)
時間
14:00
タイトル
デス・ウォッチ
チケット予約12/1(日)
時間
16:45
タイトル
プリンセス・シシー
チケット予約アンスティチュ・フランセ 映画プログラム主任
坂本安美
東京都市出身。『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』誌元編集委員。1996年より東京日仏学院(アンスティチュ・フランセ)にて映画プログラム主任を担当し、さまざまな映画上映の企画・運営を手がける。ロカルノ国際映画祭Opera Prima(新人部門)、カンヌ国際映画祭「批評家週間短編作品部門」、東京フィルメックス映画祭などで審査員を務める。著書は『エドワード・ヤン 再考/再見』、『そして映画館はつづく』(共著、フィルムアート社)、『サッシャ・ギトリ 都市・演劇・映画 増補新版』(梅本洋一著/坂本安美編、ソリレス書店)などがある。