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音楽

第35回京都フランス音楽アカデミー 音楽学 特別レクチャー

第35回京都フランス音楽アカデミー 音楽学 特別レクチャー

「器楽の都」パリ? ー 19世紀における古典レパートリーの形成とフランスの音楽家たち

日仏音楽交流事業「京都フランス音楽アカデミー」では、上田泰史氏(京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授)を講師に迎えて、音楽学に関する特別レクチャーを開催します。

19世紀、パリはとりわけ「オペラの都」であったことは知られていますが、器楽におけるフランスの国際性や「古典レパートリー」の構築に目を向けてみましょう。このレクチャーではピアノ音楽を手掛かりとして、今日の音楽的遺産を作り上げた美的、教育的、歴史的な背景について考察します。

日程

2026年4月2日(木)

時間

15時~17時

料金

1,500円(一般)、1,000円(学生/クラブ・フランス会員)

会場

関西日仏学館(京都)稲畑ホール

京都市左京区吉田泉殿町8


「オペラの都」として知られる19世紀パリ。しかしその華々しさの影で、器楽は決して衰退したわけではありませんでした。国籍を問わず「良き趣味(bon goût)」にかなう音楽を受け入れる国際的な文化的風土のもと、ベートーヴェンやショパンは没後ほどなくしてフランス楽壇に持続的で強い影響を与えました。

世紀中葉、二月革命と第二帝政の樹立という社会変革期を経て、音楽に「歴史」という視点が明確に意識されるようになります。19世紀半ば以降、パリ国立音楽院を中心に、過去の作品が教育のなかで整理・制度化され、ピアノ音楽にも「古典レパートリー」が形成されていきました。

本講演では、ピアノ音楽を手掛かりとして、この「古典レパートリー」がどのような基準で評価され、定着していったのかを考察します。なぜベートーヴェンやショパンがいち早く「古典」となった一方で、リストやブラームスの受容は遅れたのか。また、定住外国人のヘラーやファランク、マルモンテル、スタマティ、アルカンといったフランス人音楽家たちが、当時のパリで重視された理由は何だったのか。

教育理念や音楽観、そしてナショナリズムの影響を手がかりに、今日では見えにくくなったフランス器楽の豊かな遺産を捉え直し、その意義を再考します。

講師

上田泰史

京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門はフランスにおけるピアノ教育史。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業後、同大学大学院音楽研究科にてパリ国立音楽院のピアノ教育(1841~1889)に関する研究で博士号を取得。その後、ソルボンヌ大学でパリ国立音楽院ピアノ科教授ジョゼフ・ヅィメルマン(1785~1853)研究でも博士号を得る。著書に『「チェルニー30番」の秘密――練習曲は進化する』(春秋社)、『パリのサロンと音楽家たち――19世紀の社交界への招待』(カワイ出版)、訳書に『評伝 シャルル=ヴァランタン・アルカンーーピアノの錬金術師』。日本音楽学会、地中海学会会員、ピティナ音楽研究所上級研究室長。

聴講券発売のお知らせ(2026.1.14

関西日仏学館(京都TEL 075-761-2105/大阪TEL 06-6358-7391)の各窓口および、Peatix(https://academie2026-conference.peatix.com)にて聴講券を販売いたします。

 

聴講券の郵送をご希望の方は、京都フランス音楽アカデミー実行委員会事務局までお申込みください。(申込書のダウンロードはこちらから)

お問合せ
京都フランス音楽アカデミー実行委員会事務局
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町8関西日仏学館(京都)内
Tel. 075-761-2114 (日・月・祝 休)Fax. 075-761-2169
Email. academie@institutfrancais.jp
academie.institutfrancais.jp

主催:京都フランス音楽アカデミー実行委員会

後援:京都市、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、在京都フランス総領事館

助成:公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション、笹川日仏財団

協賛:稲畑産業株式会社、パウエル・フルート・ジャパン、株式会社 ビュッフェ・クランポン・ジャパン、株式会社Liuteria-TAKADA、株式会社 旭堂楽器店

協力:京都女子大学、ANAクラウンプラザホテル京都、ヴィラ九条山

教育提携:パリ・エコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院