ゲームの規則 4Kレストア版 特別上映
日程
2024年9月15日(日)14:30/9月21日(土)15:30
場所
東京日仏学院エスパス・イマージュ
料金
一律1,100 円 チケットはPeatixにて発売。
*窓口販売はございませんのでご注意下さい。
「生誕130周年 ジャン・ルノワールの現在をめぐって」の開催を記念して、レ・グラン・フィルム・クラシック、シネマテーク・フランセーズの協力のもと、ジャン・ルノワールの代表作、トリュフォーが「映画愛好家(シネフィル)のバイブル」と呼ぶ映画史上の名作『ゲームの規則』を2021年4Kレストア版にて特別上映いたします。
ゲームの規則
(フランス/1939年/112分/モノクロ/4Kレストア版)
出演:マルセル・ダリオ、ノラ・グレゴール、ジャン・ルノワール、ジュリアン・カレット
【シノプシス】
飛行士アンドレは、大西洋を23時間で横断するという偉業を達成するが、愛するラ・シュネイ侯爵夫人クリスティーヌが空港に出迎えなかったことに絶望し、車で自殺を図る。親友のオクターヴは、フランス中部ソローニュの侯爵家の狩りの集いにアンドレを招待するようクリスティーヌとラ・シュネイ侯爵に頼み込み、了解を得る。ラ・シュネイ侯爵はソローニュの領地を見回っているときに、密猟者マルソーに会い、密漁監視人のシュマシェールの反対を押し切り、召使として雇い入れる。仮装パーティーの夜。狩りの最中に夫の浮気を目撃し、「自分は嘘の上に生きている」ことを悟ってしまったクリスティーヌはいい寄ってくるサン=トーバンに身をゆだねようとするが、それを目撃したアンドレは嫉妬にかられてサン=トーバンと殴り合いを始める、そこにラ・シュネイ侯爵もやって来る。一方、マルソーが妻のリゼットを口説いているのを発見したシュマシェールは、拳銃を持って、追い回し、パーティを大混乱に陥らす。庭で混乱しているクリスティーヌを慰めるオクターヴ、二人は駆け落ちすることにするのだが……。
「わたしたちは、わたしたちの好奇心にさらされた一個の完成品を見ているのでなく、まさに撮影中の一本の映画に立ち会っているような印象を受ける。映画がスクリーンに上映されているあいだ、同時にずっと、ルノワールが仕事をまとめてゆく様子が目に見えるようだ。ともすると『明日もこのシーンが同じように展開するのかどうか、また見に来てみよう』などと思ってしまう」フランソワ・トリュフォー (『映画の夢 夢の批評』山田宏一、蓮實重彦訳)
「この映画の興味深い点は、おそらくその撮影時期です。ミュンヘン協定と第二次世界大戦の間に撮りました。当時のフランス社会、イギリス社会、そして世界の一部にあった精神状態に衝撃を受け、完全に困惑し、撮りました。その時の世界の精神状態を表現するには、その状況を語るのではなく、軽いタッチの話を語ることだと思い、ボーマルシェやマリヴォー、その他の古典、喜劇に発想の源を探しました」ジャン・ルノワール(『現代の映画作家 ジャン・ルノワール 第3部 規則と例外』)